停止線があるにも関わらず減速もせず右折してきた自転車が、直進していた私の方に突進。私は両足を地につけ停止しましたが、相手の方はそのまま私に追突して転倒されました。そうしたアクシデントに遭遇した際、どのように対処すればいいのか。事例をご紹介いたします。
【自転車同士の衝突事故について】
私は20インチの小型折り畳み式の自転車で直進していると、左側の道から「止まれ」の停止線があるのにも関わらず、突進してくる自転車が!私は両足を地につけブレーキをかけ停止しましたが、相手の方は止まることなくそのまま私に追突。私は両足を地につけていたこともあり転倒しませんでしたが、相手の方は転倒。私は左小指を負傷し出血。相手の方は転倒したまま起き上がれず「痛い」としか言わない状況であった為、救急車の手配と警察に連絡しました。
【救急車の手配と警察に連絡】
相手の方は救急車で病院に運ばれ、警察は私にこの事故を避けるにはどうしたらよかったのか聞かれました。私は前方は注意しながら走行していたので、さらに速度を落とすか、路側帯より右側を走行するなどしないと避けれなかったとお伝えすると、警察の方は困った表情で「この自転車ではスピードは出ないし、前方不注意にしないと話が進まないんです」と仰いました。 警察は、相手方に過失があったとしても重傷または死亡の場合は私の方が悪くなると説明し、書類にサインを求めてこられました。警察はほとんど上の空で私の話を聞いている様子がなく、書類に目を通すと、そこには私がブレーキをかけたことや停止したことなどは一切書かれてなかったので、この内容のままでは事実と大きく異なるのでサインできないとお伝えすると、渋々訂正されました。警察が書いたものとはいえ、書類は必ず目を通すことが重要です。
【保険か示談か】
数時間後、相手の方から打撲だけだったと連絡が入り胸をなで下ろしました。私は菓子を持って見舞いしたのですが、今回の事故は労災に適用されないと仰ったのと、要求が自己負担金分1万円程度であった為、示談金として相手の指定口座に振り込み1日で決着しました。保険を使わず、大事には至らずに済んで良かったと安堵しました。ここで終わればこの記事はなかったかもしれませんが、展開が変わります。
【解決したはずが労災へ】
それから2ケ月経過して、事故のことは忘れていたのですが、突然相手の方から労災申請したいと連絡が入りました。そこで示談金もお支払いして解決済みだと理解している旨をお伝えすると、「承知しました」と返事があったのですが、しばらくして私に対し「第三者行為災害報告書」の提出を求める書類が弁護士法人の法律事務所から届きました。
【第三者行為災害報告書の提出】
提出期限までに返信しないと、当方の意見等は反映されず、相手方の意見をもとに本件災害の過失割合等が決定されることがあるとされており、また示談が成立している場合や損害賠償金を支払っている場合は知らせてほしいと記されているので連絡することに。
記入例を見ながら、詳しく記入して提出。その後、相手の方から示談金を返金して労災保険給付を受けたいと連絡がありましたが、労働局や法律事務所からは示談金の返金を受けてしまうと、今度は労働局から請求がくることになるとのこと。結果、相手の方と話し合い示談で解決することになりました。
【まとめ】
労働基準監督署から受託している法律事務所の説明では、自転車同士の衝突事故は、自分が直進で相手が停止線があり右折してきたとしても、相手の過失割合は7割程度で私にも3割程度の過失があると言われました。当初は労災が適用されないとのことでしたので、示談で解決したのですが、後から労災を使われるとのことで第三者行為災害報告書を求められ長期化。保険は賠償責任保険を他の保険のオプションで加入していたのですが、対象外。自動車保険のオプションでも自転車保険がありますが、使用することで自動車保険の料金が上がってしまうことも。以後、自転車保険単体で加入することにしましたが、色々ございますのでまだ自転車保険に加入されてない方はご検討されることをオススメします。今回は私の事例であり、ケースによっては当てはまらない場合もございますので、あくまでご参考程度にしていただけますと幸いです。最後までご覧いただきありがとうございます。