

チェコパビリオンは、エンパワーリングゾーンP38にあり、自由入場できるパビリオンです。では詳しくご紹介していきましょう。

【チェコパビリオンについて】
チェコパビリオンのテーマは「人生のための才能と創造性」。最新のCLTパネルと伝統的なボヘミアン・クリスタルを融合した回廊状の美しい建物が特徴です。

【入場までの工夫とインタラクティブ体験】
待ち時間はほとんどなく、20名ほどのグループごとにスタッフが入口へと案内してくれます。

入口付近のスクリーンには、チェコのリアルタイムな映像が映し出されており、チェコの人々が街を歩く様子を見ることができます。楽しいのが、チェコ側からも日本の様子が見えているようで、手を振ると向こうの人も振り返してくれるんです!待ち時間も退屈せず、異文化との交流を楽しめるのは嬉しいポイントでした。
【アプリでさらに深く!】
チェコパビリオンをより楽しむために、事前に公式アプリをインストールしておくことをおすすめします。分かりやすいインタラクティブマップ付きで、パビリオン内のガイドとして大活躍します。

【ネタバレ注意!螺旋通路を巡る芸術と学びの旅】
ここからは、パビリオン内の展示内容に触れていくので、ネタバレを避けたい方はご注意ください。

【螺旋通路を彩るアートと学び】
パビリオン内は、全長260mのゆるやかな螺旋通路を歩きながら4階、そして屋上テラスへと向かう構造になっています。

最初の見どころは、彫刻家ロニー・プレスルによる巨大なクリスタル彫刻「インプリメーレ 2025」。ピンクの溶融ガラスとオーク材が織りなす神秘的な作品は、パビリオン前に置かれたクリスタルの樹木の彫刻作品と繋がっています。実在する樹齢百年の樫の木の樹皮を平面作品として展開したもので、人間と自然、そして地球上の生命の一体性を語りかけてきます。来場者が多い時間帯は、この作品の説明をスタッフの方がしてくれます。
【ボヘミアングラスとミュシャの継承】

通路を進むと、ロニー・プレスルによる美しいボヘミアングラスのアート作品がいくつも吊るされていました。

高品質なガラス、クリスタルグラスは、チェコ・ボヘミア生まれの伝統工芸品です。

さらに壁面には、アール・ヌーヴォーを代表するチェコの画家ミュシャの思いを受け継いだストリートアーティスト、ヤクブ・マトゥシュカ(別名マスカ)による絵画が続いて描かれています。

「歩くことは祈り」というミハエラ・ホリノヴァーの言葉に背中を押され、らせん回廊を登っていきます。

マトゥシュカの200mを超える長さの構成は、人の営みを反映するように螺旋状に描かれており、ミュシャの三連作「三つの時代」に着想を得ているそうです。

日常の基本的な認識から、歴史的、さらには形而上学的な意味合いへと展開する視覚的なストーリーは圧巻です。

家族との関係、社会の節目、世界的な危機、そして内面と向き合う姿など、様々なモチーフがコラージュのように表現されており、見る者に深い思索を促します。
【巨匠たちの競演と新たな発見】

途中には、ミュシャ財団提供の「岩に座る裸婦」の像が展示されていました。絵画で感動を呼ぶミュシャの作品が、彫像となってもその美しさは変わらず、見入ってしまいました。

隣にはレネー・ロウビーチェックによる吹きガラスの彫刻作品も展示されており、「ガラスには、できるだけ自由に振る舞うチャンスをあげたかった。ガラスは芸術のジャズ。無限の即興の可能性を秘めています。」という彼の言葉が印象的でした。

【最先端技術と伝統の融合】

回廊の途中には、建築材料として注目を集めるCLT(Cross Laminated Timber)について学べる展示がありました。

これは、ひき板を直交するように積層接着した厚みのある木質材料で、欧米を中心に普及が進んでいます。最近では日本でも採用が広がっています。

さらに進むと、ウランガラスの体験コーナーが。

UVライトランプを点灯し、ウランガラスのサンプルを近づけると蛍光を発する様子を観察でき、その美しさに驚かされます。

そして、チェコのプラハで設立されたPrusa Researchによる3Dプリンティングの展示も。

高精度、耐久性、オープンソースの革新で世界的に評価されているそうで、チェコの技術力の高さに触れることができました。
【屋上テラスでチェコの味覚を堪能!】

美しいらせん回廊を歩ききると、ついに屋上テラスに到着!

ここには「CTPラウンジ」があり、食事が楽しめます。

私はチェコビールの元祖、ピルスナー・ウルケル(1450円)をオーダー。

鴨肉のランプニング(2,200円)もいただきました。

ウルケルは、苦味と香り、コクが絶妙で本当に美味しかったです!

スタッフの方もとても感じが良く、快く写真撮影にも応じてくれました。

夜にはパビリオンが美しくライトアップされ、タイミング良くドローンショーも楽しめました。

素敵な夜景とともに美味しい食事を楽しむのもおすすめです。

【忘れずに立ち寄りたい!ショップとレストラン】

帰りは階段で、チェコビールの歴史を学びながら降りました。

1階にはチェコ国立レストランが併設されており、伝統的なチェコ料理とビールを楽しむことができます。店内は70席あり、テイクアウトも可能です。

美しいショップでは、チェコの伝統工芸品やお土産を購入することができます。今回の所要時間は約30分でしたが、じっくり見て回るとさらに楽しめるでしょう。開館時間は9:30から20:30までです。

【チェコパビリオン 基本情報】
| 所要時間 | 30分 |
| 開館時間 | 9:30 ~ 20:30 |
| 場所 | エンパワーリングゾーンP38 |
| 入館方法 | 〇(自由入場) |
| HP | 公式サイト |
【地図】
【まとめ】
チェコパビリオンは、芸術、文化、歴史、そして最先端技術が融合した、見どころ満載のパビリオンでした。ぜひ訪れて、チェコの魅力に触れてみてください!下記に関連情報もございますのでご参考ください。






