

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、家族一緒に楽しめるパビリオンのひとつがインドネシアパビリオンです。では、さっそく詳しくご紹介していきましょう。

【インドネシアパビリオンについて】
船の形をしたこの建物は、世界のダイナミズムと持続可能な開発への挑戦を表現しており、「絶えず前進する」という力強い哲学を象徴しています。マスコットのTUMTUMも皆さまをお出迎えしますよ!

【知っておきたい!魅力溢れる国インドネシア】
パビリオンの魅力を深掘りする前に、まずはインドネシアという国について少しご紹介しましょう。

インドネシアは東南アジア南部に位置する、約18,000もの島々からなる広大な島嶼国家です。首都はジャカルタ。国土は日本の約5倍、人口は約2.7億人と、多種多様な民族と文化が息づいています。世界遺産のボロブドゥール遺跡や、言わずと知れたリゾート地バリ島、活気に満ちた大都市ジャカルタといった有名観光地はもちろん、豊かな自然を満喫できるアクティビティや、美味しいグルメも大人気です。

「千の火山を持つ国」としても知られ、ビーチや火山、そしてコモドオオトカゲ、ゾウ、オランウータン、トラが生息する広大なジャングルなど、その自然の多様性には目を見張るものがあります。ジャワ島には、ガムラン音楽や伝統的な人形劇で知られる古都ジョグジャカルタもあり、伝統文化と現代が融合した魅力的な国です。
【いざ、インドネシアパビリオンへ!】
ここからは、パビリオン内の展示内容に触れていくので、ネタバレを避けたい方はご注意ください。

インドネシアパビリオンは、完全自由入場なので、予約なしで気軽に立ち寄ることができます。人気のパビリオンですが、規模が大きく比較的スムーズに入館できるのも嬉しいポイントです。
【圧倒的な没入感!パビリオンはまるで本物のジャングル】

一歩足を踏み入れると、そこはまさにジャングル!

ジョワヒヨウやボルネオオランウータン、楽園の鳥、ミドリクジャクなど、まるで生きているかのようにリアルな動物たちが迎えてくれます。

さらに驚くべきは、本物の熱帯雨林の植物が植えられていること。

珍しいランの花も数多く咲き誇り、これらはすべてインドネシアから運ばれてきた植物だそうです。

【癒しの空間と文化体験】

パビリオン内には滝も流れ、まるで森林浴をしているかのような癒しの空間が広がっています。

小さなお子さん連れのファミリーにもおすすめの、心安らぐパビリオンです。

次のフロアへ。

こちらではインドネシアの美しい風景や人々を映し出す映像を鑑賞できます。

その後、ゆるやかなスロープを上っていくと、「ヌサンタラの素顔」と題されたインドネシアの人々の写真がずらりと並んでいます。

右手には、先ほどまで足を踏み入れていたジャングルが広がり、上から見下ろすことでまた異なる表情を見せてくれます。

その対照的な左手には、インドネシア各地から集められた多種多様な武器がずらり。長短や刃の反り具合も様々で、それぞれの形状や装飾からは、日本の刀とは異なる独特のデザイン、そして地域ごとの豊かな文化や歴史の深みが伝わってきます。

この先へ進むと、下から天へと伸びるかのようなジャングルの木々が視界いっぱいに広がり、開放的な空間へと誘われます。

さらに進むと、新しい首都となるヌサンタラの巨大なジオラマが目に飛び込んできます。

未来のスマートシティの姿が、その壮大さで見る者を圧倒します。
【伝統と未来が交差する展示】

そして、次の部屋へと続く待機スペース。

ここには、息をのむほど美しいインドネシアの伝統工芸の織物がずらりと並び、その豊かな文化の深さに触れることができます。

インドネシアの織物には、バティック、イカット、トゥヌンなど、驚くほど多様な種類があるんです。

例えば、ろうけつ染めで「ジャワ更紗」とも呼ばれるバティック。あるいは、糸を括って染色する独特な絣織りのイカット。そして、地域ごとに異なる表情を持つトゥヌン。それぞれの織物には、その土地の歴史や人々の暮らしが紡ぎ出されており、一枚一枚に見入ってしまいます。

周囲にはインドネシアの息をのむような美しい海や景色も映し出され、その場にいるかのような臨場感に包まれます。ここも、ぜひじっくりと時間をかけて見てほしいエリアです。

次のフロアでは、シアターの座席に座って、伝統的な影絵劇「ワヤン・バリ」のドキュメンタリーを鑑賞します。
影絵の裏側や、それを見ている人々の表情が映し出され、物語だけでなく、その文化がどのように人々の中で生きているのかを知ることができ、とても楽しかったです。

出口には、実際に使われる影絵の人形なども展示されています。

【インドネシアグルメも!】

出口前には、パビリオン入場者のみが利用できるインドネシア館カフェ「WAROENG」があります。ここでは、本場のパクソ・クア(肉団子と牛骨スープ)や、香り豊かなアメリカーノ・コーヒーなどをイートインで楽しめます。

そして、カフェの隣には広々としたショップも併設されています。

インドネシアの伝統的な美しい織物はもちろん、おしゃれなTシャツやアクセサリー、個性的なバッグ、そして見ているだけでも楽しい雑貨など、魅力的なお土産品がずらりと並びます。

パビリオンでの素晴らしい体験の締めくくりに、インドネシアの味や思い出の品を探してみてはいかがでしょうか。
【インドネシアパビリオン 基本情報】
| 場所 | コネクティングゾーンC16 |
| 入場 | 自由入場 |
| 所要時間 | 約30分 |
| 開館時間 | 9:00 ~ 21:00 |
| HP | 公式サイト |
【地図】
【まとめ】
インドネシアパビリオンは、リアルな展示とジャングル体験で、きっと記憶に残るパビリオンとなるでしょう。ぜひ、万博に行かれた際には立ち寄ってみてくださいね!最後までご覧いただきありがとうございます。下記に周辺スポットや関連情報もございますのでご参考ください。


