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【EXPO2025】イタリア・バチカンパビリオン徹底攻略!芸術と歴史が織りなす感動体験

おでかけぶろぐ管理人lago
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2025年大阪・関西万博でひときわ存在感を放つイタリア・バチカンパビリオン。人気のパビリオンで、いつも賑わっています。公式アプリやイタリア館のアプリでもなかなか予約ができないかと思います。では、どのようにしてスムーズに入館できるのか。私の体験を交えて、詳しくご紹介していきましょう。

【イタリア・バチカンパビリオンについて】

「芸術が生命を再生する」をテーマに、建築家マリオ・クチネッラ氏が手掛けたパビリオンは、ルネサンスの理想都市を現代的に解釈した、劇場や広場、イタリア庭園などを備えた美しい空間です。

イタリアの美、創造性、卓越した技術を日本との協力のもと紹介し、持続可能な未来への対話を生み出すことを目指しているとされています。

私も先日、このイタリア・バチカンパビリオンを訪れ、その魅力に触れてきました!

朝一に到着した際には60分待ちでしたが、その間に他のパビリオンの予約や、周辺の予約なしで入れるパビリオンを回るなどの工夫を凝らし、夕方以降に再度訪れたところ、30分以内で入館できました。

7月に入ってからは暑さも増し、大屋根リング下での行列となり5時間待ちが発生することもあるようです。

限られた時間を有効に使うためにも、事前の情報収集と時間帯の選択が重要だと実感しました。

【パビリオン内部へ。圧倒的な芸術と歴史の宝庫】

ここからの記事には、展示内容のネタバレが含まれています。ご自身の目で体験されたい方はご注意ください。

入館後、まずは約5分間の映像鑑賞。イタリアの豊かな歴史と文化、そして未来への展望が凝縮された映像は、これから始まる体験への期待感を高めてくれます。

映像が終わると正面のスクリーンが開き、いよいよメイン展示へと移動します。

まず目を引くのは、天正遣欧少年使節の一人、伊東マンショの肖像画です。遠く離れた日本とイタリアを結ぶ歴史の証人に、思わず引き込まれます。

【魂を揺さぶる現代アートと古代の至宝】

次に登場するのは、アーティストJAGOによる30個の白い陶器の心臓が脈打つ展示。生命の鼓動を感じさせる作品は、鑑賞者の心に深く響きます。

そして、2026年イタリア開催の冬季オリンピックの聖火も展示されており、スポーツと文化の融合を感じさせます。

しかし、パビリオンのメイン展示で圧倒的な存在感を放つのが、アジア初公開となる古代ローマ時代の彫刻「ファルネーゼのアトラス」です。

ナポリ国立考古学博物館が所蔵する、ギリシャ神話の巨神アトラスを描写したこの大理石彫刻は、高さ約2メートル、重さ2トン。10日間かけて飛行機とトラックで運ばれてきたという壮大なスケールに、ただただ感動しました。その威厳と美しさは、時間を忘れて見入ってしまうほどです。

【SANTA SEDE HOLY SEE「聖座」フロアでカラヴァッジョの傑作に息をのむ】

次のフロアは「SANTA SEDE HOLY SEE 聖座」。ここでは、普段はヴァチカン美術館に展示されているカラヴァッジョの「キリストの埋葬」(1600~1604年制作)が展示されています。

バロック絵画を代表する傑作として知られるこの作品は、キリストの遺体が十字架から降ろされ、埋葬される直前の瞬間を描いています。特に印象的だったのは、背後に描かれた三人のマリアの三者三様の感情表現です。右のマリアは天を仰ぎ、真ん中のマグダラのマリアは涙を拭い、左の聖母マリアはキリストの頭を庇護するように描かれています。

光と影を巧みに操る明暗技法による描写はまさに圧巻で、なかなか訪れることのできないイタリアの名画を間近で見ることができ、深い感動を覚えました。気性の荒い人物だったというカラヴァッジョですが、その才能が生み出した傑作は、時を超えて私たちの心に響きます。

【イタリアの技術と革新性、車から古代の遺物まで】

次のフロアでは、イタリアを代表する自動車産業の技術に触れることができます。

フェラーリのブレーキ(ブレンボ社製)。

1872年創業の老舗タイヤメーカーピレリ社製のタイヤが展示されており、イタリアの高い技術力を実感します。

他にも、Flat Fishという水中用のマシン。

足のサポート。

魚のロボットなど、多岐にわたる展示がありました。

続くフロアでは、さらに深遠な歴史へと誘われます。

都市アクイレイアの創建の場面が描かれた浮き彫り(アクイレイア国立考古学博物館、紀元前1世紀)は、戦略的要衝であった古代ローマ都市アクイレイアの創建の儀式を描いています。

雄牛と雌牛に引かせた鋤で都市の境界を定めたという、ローマの創建にまつわる伝統的な儀式が刻まれており、歴史の重みを感じさせます。


「剣闘士の墓碑」(アクイレイア国立考古学博物館、紀元2世紀)は、アクイレイアの大きな港に集まった多様な人々、そして賑わう円形競技場の様子を想像させます。剣、盾、魚の形をした兜を身につけた剣闘士「クイントゥス・ゾッシウス・アルブス」の武具を身につけた姿が描かれており、当時の人々の生活や社会の一端を垣間見ることができます。


使徒ペトロとパウロが描かれた浮き彫り(アクイレイア初期キリスト教博物館、紀元4世紀半ば)は、キリスト教伝播におけるアクイレイアの重要な役割を雄弁に物語っています。右には髭とスッキリとした頭のパウロが、左には豊かな髭と剛毛のペトロが描かれています。 4世紀以降、この二人の使徒が一緒に描かれることが増え、歴史の変遷を感じさせます。

【ダ・ヴィンチの真髄!発明家としての側面】

ここにはエレベーターがあり、3階のガーデンに行くことができます。

ただし、一方通行で戻れないため、ご注意ください。

もしレオナルド・ダ・ヴィンチに興味がなく、出口に行きたい場合はエレベーターで3階の屋上ガーデンに行くのも一つの選択肢ですが、この先にはイタリア館最大の目玉、レオナルド・ダ・ヴィンチのコーナーが待っています。これを素通りしてしまうのは非常にもったいないです!

ここまでは自由鑑賞ですが、ここから先は一列に並んで進むことになります。

いよいよ、イタリア館のハイライト、レオナルド・ダ・ヴィンチのアトランティコ手稿(ダ・ヴィンチの直筆ノート)です。

1枚目のスケッチは、「金箔製造機」。当時のルネサンス期には織物産業が盛んで、女性用の衣料の装飾に使われる金を薄く延ばすための機械として重宝されたとのこと。効率的かつ高品質な金箔生産を可能にする、工業技術の先駆けともいえる発明は、芸術家としてだけでなく発明家としてのダ・ヴィンチの才能を如実に示しています。

2枚目のスケッチは「紡績機」です。一般的には1530年のドイツ人ユルゲンによる発明とされていますが、ダ・ヴィンチはそれよりずっと前に紡績機を設計していました。さらに、この紡績機には糸が同じ場所に重なってしまう問題を解決する「紡糸分配機」という画期的な発明が盛り込まれています。現代のミシンにも同様の仕組みが使われており、2025年の現代にも通じる発明をしていたことに驚きを隠せません。

その他、ミケランジェロの彫刻「キリストの復活」など、一部の展示は週替わりで変わるため、リピーターも楽しめる内容になっています。

【お土産とイタリアグルメ】

展示を鑑賞した後は、お土産フロアへ。

4月に訪問した際のショップ。

4月の開幕時にはまだ準備中でしたが、2025年7月現在はオープンしています。

一番の売れ筋は、イタリア館のマスコットキャラクターである「イタリアちゃん」。着物を着た女の子で、「PLUSH ぬいぐるみ」(6,350円)とのこと。所狭しとこの「イタリアちゃん PLUSH ぬいぐるみ」が並んでいます。

目や帯はイタリアの国旗、オリーブやコロッセオなどの髪飾りが特徴で、とても可愛らしいです。

他にも、ワイン「フェラーリーボトル」(7,700円)など、イタリアらしいお土産が揃っています。

階段で下りてきた場合はUターンして下さい。

こちらの細い通路の奥にショップがあります。

【イタリア・バチカンパビリオン 基本情報】

所要時間30分
開館時間9:00 ~ 21:00
場所セービングゾーンS09
入館方法〇(事前予約)/〇(当日登録)/〇(自由入場)
HP公式サイト・公式アプリDLはこちら
※情報は変わる場合がありますので、HP等でご確認下さい。

【地図】

【イタリアの味覚を堪能!EATALYとCaffe’&Gelato Italia】

イタリア・バチカンパビリオンの3階には、世界的に展開するレストラン「EATALY(イータリー)」が出店しています。

国内では銀座など東京に4店舗ありますが、万博店は関西初出店!「EAT」と「ITALY」を融合させた店名が示す通り、イタリアの食文化を取り入れ、世界中にその魅力を伝えるグローバルブランドです。創設者オスカー・ファリネッティ氏が2007年にトリノに初の店舗をオープンして以来、世界中で40以上の店舗を展開しています。本場のイタリアンをぜひ味わってみてください。

また、1階のパビリオンに併設するCaffe’&Gelato Italia by IIACJでは、DI MARCOの「ピンサ・ロマーナ」をテイクアウトで楽しめます。DI MARCO社の創業者コッラード氏が、老若男女が楽しめる消化の良いピッツァを作りたいという思いから開発した、カロリーが少なくヘルシーなミックス粉を使用した新しい商品です。こちらの店舗ではオーブンで焼き上げるピザですが、ローマの味が大阪で気軽に楽しめるのは嬉しいですね。

【まとめ】

イタリア・バチカンパビリオンは、芸術、歴史、技術、そして食文化と、イタリアの魅力が凝縮された素晴らしいスポットでした。時間を有効活用して、ぜひ皆さんもこの感動を体験してみてください!最後までご覧いただきありがとうございます。下記に周辺スポットや関連情報もございますのでご参考ください。

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