2025年7月19日、大阪・関西万博の開幕から約3か月。待ちに待ったネパール館が、ついにその扉を開きました！ネパール館には飲食店が軒を連ねており、何度も通い調査しましたので、詳しくご紹介していきましょう！
【ネパールパビリオンについて】
当初は「本国の都合」で工事の遅れが心配されていましたが、無事にオープンできたことは本当に喜ばしい限りです。
ネパールの方からお聴きしたところ、消費税分の計算漏れという、なんともネパールらしい理由で遅れたと聞いていただけに、喜びもひとしおですね。
【喧騒を離れ、心落ち着くアナログ空間】
周囲のパビリオンが最新のデジタル技術を駆使する中、ネパールパビリオンはアナログで非常に落ち着く空間を提供しています。
レンガ造りの壁、多層の切妻屋根、そして精緻な木彫装飾は、まさにネパール建築文化の粋。一歩足を踏み入れる前から、異国情緒に心が躍ります。仏教の国である私たち日本人にとっても、ネパールの独自の文化が多くのことを語りかけてくれるでしょう。
しかも、ネパールパビリオンは事前予約不要で、誰でも気軽に自由に入場できます！ふらっと立ち寄って、ネパールの魅力を存分に味わえるのは嬉しいポイントです。
【ネパールパビリオンの見どころ徹底解剖！※ネタバレ注意】
ここからは、ネパールパビリオンの魅力に迫るネタバレを含みますので、これから訪れる方はご注意くださいね。
【1階：聖なるモニュメントと、その先へ誘う入口】
入館するとまず、カトマンズの西方に実在するネパール最古の仏教寺院、スワヤンブナート寺院を模した壮大なモニュメントが目に飛び込んできます。
神戸の須磨寺にあるネパール大震災復興祈念堂「祈りの回廊 亜細亜万神殿」もスワヤンブナート寺院を模しているそうで、ネパールの方々にとって、この寺院がいかに特別な存在であるかが伝わってきます。
このモニュメントは遠目で観て、そのまま2階の展示方面に向かいましょう。柵を越えてモニュメントの方に行ってしまうと2階の展示に行けなくなってしまうのでご注意ください。このモニュメントは後ほどゆっくり見ることができます。
入館者専用「ネパール工芸品 ギフトショップ」もお見逃しなく！
そして、2階の展示室へ続く上り階段の横、こちらにも「Nepalese Cultural gift shop」があります。
入口には「ネパール雑貨・展示」とされています。
ネパールの美しい雑貨が並んでいます。
こちらはパビリオン入館者のみが利用できるエリアです。
ぜひ展示を見学する前にチェックしてみてくださいね。
このエリアを見つつ、指示に従ってすぐに2階の展示エリアへと進みましょう。
現在、ネパールパビリオンの館内は完全一方通行になっており、フードコートは展示を見た後に利用する流れになっています。
【2階：五感で感じるネパール文化の真髄】
階段を上がった2階フロアは、ネパールの伝統工芸品や宗教美術がずらりと並ぶ展示空間です。
木彫りの仏像、金属製の仏具、マンダラ画、そして美しい織物など、いずれもネパール国内の工房から取り寄せた本物ばかり。
その精巧さと美しさに、思わず見入ってしまいます。
ネパールの仏像や曼荼羅など約50点が展示されています。
【2階：シンギングボウル体験コーナー】
特に注目したいのは、実際に体験できるコーナーです。
ネパールで古くから用いられてきた金属製の器「シンギングボウル」は、スティックで縁を叩いたりこすったりすることで、心地よい音色を奏でる楽器。その深みのある音色は単音ではなく、複数の「倍音」を含んでおり、耳に聞こえるだけでなく、身体にも“響き”として感じられるんです。
瞑想やヒーリング、リラクゼーションに用いられるこの法具の音色に、多くの来場者が全身で耳を傾け、心身のリラックス効果を体感していました。私もその響きに包まれ、心が洗われるような感覚を覚えました。
【1階：本場のネパールグルメと立ち寄りやすいショップ】
2階でネパールの文化に触れた後は、出口へと続く順路に沿って再び1階へ。
展示を見終わった後に出口付近にたどり着くと、そこには賑やかな飲食・物販エリアが広がっています。
このエリアは、パビリオンの出口からも直接アクセスできるようになっています。
売店・レストランのみならパビリオンに入館せずとも気軽に利用できるのが嬉しいポイントです。ただし、こちらから入ると2階にある展示場には行けないので、2階の展示場を見たい場合は正面の入口から入る必要があります。
１階に出店している店舗はこちら！
こちら１階のレイアウトを拡大！⑨と⑩の間が正面の入口になります。
【Nepalese Cultural gift shop（雑貨・展示）】
こちらは①の「ネパール工芸品 ギフトショップ」。ショップ専用入口（パビリオン出口）からすぐのところにあります。
店内にはネパールの個性豊かな雑貨やギフトが並びます。
スタッフの方が丁寧に説明してくれます。
ヒマラヤ天然石もいっぱい！
【仏舎利塔パフェ・ソフトクルフィー（飲食店）】
ベビーカステラ入りのパフェと牛乳を煮詰めて作るネパールやインドの伝統的な氷菓、ソフトクルフィーも提供するショップです。
ラッシーのフロートなどもあります。
一押しはソフトクルフィー仏舎利塔パフェとのこと。チョコレート、イチゴミルク、キャラメル、抹茶ミルクの４種類ありどれも美味しそう！
個人的にはソフトクルフィーに魅力を感じています。
【タンドリくんとあげモモちゃん（飲食店）ネパールスナックの妖精たち】
どこかで聞いたことあるネーミングが目を引く、ネパールのから揚げ君！「タンドリ君」はスパイスが効いた唐揚げ。1,000円で販売されています。
【Nepal Bread 噂のパンかま（飲食店）】
ネパールパンが味わえる専門店。
ラッシーやチャイも提供されています。
一押しの「パンかま」は、プレーンの他、カマンベールチーズやカレー入りもあります。
【NEPALI KITCHEN（飲食店）】
本格的なネパール料理を提供するパビリオンのメインとなるレストラン。
カウンター席の他、テーブル席が並びフードコートで購入した料理もこちらで食事することができます。こちらの左奥から料理が提供されます。
こちらのNEPALI KITCHENは、ネパールパビリオン開館の翌週からオープンしました。
【Namaste Nepal（飲食店）】
親しみやすいネパール料理が楽しめるお店。
ビリヤニをはじめキーマカレー＆ライスなどが提供されています。
【ビリヤニ＆モモハウス（飲食店）】
世界三大炊き込みご飯のビリヤニと、ネパール餃子のモモの専門店。
【ヒマラヤ氷（飲食店）果茶・アイス生フルーツ】
暑い日にぴったりの、涼やかなひんやりスイーツ。
【飲食スペース】
Namaste Nepalの隣にあるNEPALI KITCHENのフロアにカウンターやテーブル席が並んでおりこちらで食事ができます。
特に、スタッフの方もダントツでおすすめする「ビリヤニ」は必食です！
少しピリ辛で、食欲をそそる本格的な味わい。
炊きたてではないものの、その美味しさに私も大満足でした。
※ご注意：パビリオン館内にはゴミ箱がありません。 食べ終わったゴミは、館外のゴミ箱に捨てる必要がありますのでご注意くださいね。
【インフォメーションセンター・ネパール工芸品 ギフトショップ】
また、パビリオン前にはインフォメーションセンター（ネパール工芸品 ギフトショップ）、そして奥にはオフィスも設置されています。
パビリオン前に位置するこちらのインフォメーションセンターは、屋外から直接入ることが可能です。店内には美しいネパール工芸品が並んでおり、そのままショップとフードコートへ進むこともできます。ただし、残念ながらこの入口からは2階の展示室へは行けませんのでご注意ください。また、インフォメーションセンターと銘打たれていますが、実際に訪れてみたところ、スタッフの方で日本語を話される方は少なく、ネパール館に関する詳しい情報を得ることは難しいと感じました。
しかし、ご安心ください！その後、館内を巡っているとネパール館のスタッフの方と直接お話する機会に恵まれました。その際に詳しく確認したところ、ネパールパビリオンで提供されている料理は、普段は阿倍野や我孫子などで人気を博している「ガンジス」さんが手掛けているとのこと。本格的な味が楽しめるのも納得です。ネパール館はこれからさらに変化していく予定ですので、これからも毎週のように足を運び、最新情報を随時お届けしていきますね！
【ネパールパビリオン 基本情報】
| 所要時間 | 約30分～60分 |
| 開館時間 | 9:30～21:00 |
| 場所 | コネクティングゾーンC01 |
| 入館方法 | 自由入場 |
| HP | 公式サイト・インスタグラム |
【地図】
【まとめ】
最新のデジタル技術がひしめく万博会場の中で、ネパールパビリオンはアナログで非常に落ち着く、独特の魅力を持ったパビリオンです。ネパールの豊かな文化や仏教の教えが、私たち日本人の心にも深く響くことでしょう。
ぜひ、大阪・関西万博に足を運んだ際には、ネパールパビリオンで五感を通して異文化体験をしてみてください。きっと、新たな発見と感動があなたを待っていますよ！最後までご覧いただきありがとうございます。下記に関連情報もございますので、ご参考ください。
