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【EXPO2025】RITE未来の森 カーボンリサイクルファクトリー見学ツアーで地球温暖化対策を体感!予約方法など紹介!

おでかけぶろぐ管理人lago
おでかけぶろぐ管理人lago

未来の地球のために、今、私たちができること。大阪・関西万博で開催されている「RITE未来の森」カーボンリサイクルファクトリー見学ツアーに参加し、地球温暖化対策の最前線を肌で感じてきました。本記事では、その貴重な体験をレポートします!

【RITEとは?地球環境を守る最先端技術に迫る】

公益財団法人 地球環境産業技術研究機構(RITE)は、京都府木津川市に本部を置き、地球環境保全と世界経済の発展に貢献する研究開発に取り組まれています。大阪・関西万博では、地球温暖化の主要因である二酸化炭素(CO₂)の分離回収、地中貯留技術、さらには大気中のCO₂を直接回収する技術など、多岐にわたる研究開発が紹介されています。

今回の見学ツアーでは、CCS技術(CO₂回収・貯留)や、前田道路によるアスファルト舗装材料へのCO₂鉱物固定技術など、難解に思われがちな環境技術を分かりやすく、そして楽しみながら学べる工夫が凝らされていました。

【RITE「未来の森」5つのコンテンツ】

「RITE未来の森」では、以下の5つの主要コンテンツを通して、CO₂の貯蔵・貯留・利用に関する理解を深めることができます。

  • DAC(Direct Air Capture): 大気中のCO₂を直接回収する技術
  • CCS(Carbon dioxide Capture and Storage): CO₂を回収し、地下深く貯留する技術
  • 前田道路: CO₂固定アスファルト舗装材
  • 名古屋大学: Cryo-DAC(CO₂をドライアイス化)
  • 九州大学: DAC-Uシステム(とても薄い膜で空気からCO₂を回収し、生活資源に変える未来の技術)

ツアーに参加することで、これら最先端の技術が、未来の私たちの暮らしと地球環境を守るためにいかに重要であるかを肌で感じることができました。アテンダントの方の丁寧な説明も、理解を深める上で大変役立ちました。

【CRF見学ツアーに参加するには?レアな体験をゲット!】

カーボンリサイクルファクトリー(管理棟エリア)には、RITE、大阪ガス、エア・ウォーターの3つの施設がありますが、今回は「RITE未来の森」に特化した内容をご紹介します。

地球が何億年もかけて地中に蓄えてきた炭素が、私たちの活動によってCO₂として大気中に大量に排出され、地球温暖化が進行しています。RITEでは、人が排出したCO₂を人の力で回収するという、未来の幸せな暮らしのための研究が進められています。

【予約方法と注意点】

ツアーの予約は、RITEの専用ページから行います。 https://rite.or.jp/expo2025/

現状、非常に人気が高く、予約枠はすべて埋まっています。 現在キャンセル待ちの受付は行っていませんが、ちょくちょくウェブサイトをチェックして空きが出たらすぐに予約することをおすすめします。 万博会場内の「RITE未来の森」は、一般来場者が徒歩で立ち入れない管理エリアにあり、予約できた方のみが無料の専用バスで移動できる、「レアな施設」です。万博のマップやガイドブックにも掲載されていないため、知る人ぞ知る特別感を味わえます。

【ツアー詳細】

所要時間: 約60分(専用バスでの移動時間を含む)

開催時間: ①10:00~ ②11:00~ ③13:00~ ④14:00~ ⑤15:00~ ⑥16:00~

定員: 各回20名(1日合計120名のみ見学可能)

集合場所: パナソニックのパビリオン「ノモの国」の奥、E Mover④東ゲート南停留所からすぐ。

ただし、集合場所は変更になる可能性があるので、予約完了メールを必ずご確認ください。 「未来の森」の看板が出ているので分かりやすいでしょう。

【ツアー体験レポート:未来の技術に触れる60分!】

いよいよツアー当日。予約時間に合わせて集合場所へ向かいました。「未来の森」の看板が出ており、迷うことなく到着。

受付を済ませると、「RITE未来の森」の首掛けをプレゼントしていただきました!これには嬉しいサプライズでした。

時間が来るとバス乗り場へ移動し、「CRF 未来の森 行き」のバスに乗り込みます。

私はこのツアーを心待ちにしていたので、少し早めに行って一番乗りでバスに乗車しました。

バスの移動中、CRF見学ツアーについての説明がありました。バスが走行する周辺は管理棟エリアのため、写真撮影は禁止とのこと。ただし、RITEの設備に関しては撮影OKというアナウンスがありました(最初のフロア「ガイダンスホール」のみ映像開始後は撮影禁止)。

【ガイダンスホール:未来を感じる木造建築】

最初に案内されたのは、ガイダンスホールです。

空中に投影されたブロックが浮いており、SFのような空間が広がっています。このホールは、環境に配慮した最新の木造建築手法で造られており、1枚の大きなCLTパネルを折り紙のように折る「折版構造」で建造されているとのこと。持続可能性とデザイン性を兼ね備えた現代的な建築手法に感銘を受けました。

地球温暖化と、その対策となる技術が集まった「未来の森」について立体映像で紹介されました。

ガイダンスホールでの映像が終わると、イヤホンが手渡されました。

耳に装着すると、アテンドさんの説明がクリアに聞こえ、両手がふさがらない首掛けに収納できるのも嬉しいポイントでした。

【 DAC:大気中のCO₂を直接回収!】

次に案内されたのは、DACの設備です。

DACとはDirect Air Captureの略です。

大気中のCO₂を直接回収し、大気中のCO₂濃度を下げる次世代技術。

地球温暖化対策の革新的な技術として世界中で注目されているとのこと。

万博会場では実際に稼働しているDAC装置を目の前で見ることができました。

RITEでは、CO₂の様々な分離回収方法に合わせたアミン化合物の研究・開発が進められているそうです。

RITEと三菱重工業のCO₂流通可視化プラットフォームでは、DACの設備とCO₂の流れを視覚的に理解でき、とても感動しました。

可愛らしいキャラクターがナビゲートしてくれるのも親しみやすかったです。

RITEネガティブエミッション実証プラントでは、DAC実証装置が設置されており、カーボンニュートラル、さらには過去のCO₂排出量をも削減する最新のネガティブエミッション技術が紹介されました。

【大阪ガス、エア・ウォーターの取り組み】

RITEのすぐ隣には、大阪ガスメタネーション施設がありました。ここでは、大阪・関西万博会場から出る食品残渣などから排出されるCO₂も利用し、自然由来のエネルギーで生成した水素と混合することで、効率よくメタンガスを製造しているとのこと。

実際に稼働中のプラントで製造されたメタンガスは、万博の迎賓館の厨房で利用されていると聞き、身近なところで環境技術が活用されていることに驚きました。名古屋大学の施設の奥にはこの大阪ガスのメタネーション施設が、さらにその奥にはエア・ウォーターの施設があり、エア・ウォーターでは万博のドライアイスを提供しているそうです。

【名古屋大学:CO₂をドライアイスに!Cryo-DAC】

続いては、名古屋大学Cryo-DACの紹介です。

Cryo-DACとは、大気中のCO₂を分離回収してドライアイス化する技術。

映像で詳しく説明してくれました。

ここでは、TAKE FREEのカードもあり、持ち帰って動画を再度見ることができます。

【前田道路:CO₂を固定するアスファルト舗装材】

次に案内されたのは前田道路の展示です。

ここでは、CO₂固定アスファルト舗装材について紹介されました。

大阪・関西万博で製造時のCO₂排出量を削減した舗装技術で、CO₂を固定した材料を路盤などに使用し、アスファルト混合物を施設内に施工しているとのこと。

前田道路がCO₂固定化技術を適用したのはアスファルト混合物とその下層の路盤。

路盤の材料には、建物の解体現場などで発生したコンクリートの廃材が使われています。

砕いた廃材と、アスファルト合材の工場で排出されるCO₂とを反応させることで炭酸カルシウムとして固定するそうです。特別な材料は必要なく、砕いたコンクリート1t当たり5~10kgのCO₂を固定できるとのこと。

ペットボトルを使った目の前での実験では、ペットボトルがへこんでいくのが分かり、CO₂が固定される様子が視覚的に理解できました。

【 CCS:地下深くでCO₂を貯留する技術】

最後に紹介されたのはCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)です。

CCSは、CO₂を回収し、地下深く約800~3,000m程度に閉じ込めることで、大気への放出を抑制し、温室効果ガスの削減に貢献する技術とのこと。

人が生活する中で排出が避けられないCO₂を集めて地下深くに閉じ込める貯留技術は、カーボンニュートラルの切り札として世界各地で実証プロジェクトが進められています。

どうやって、どんなところに埋めるのか、どんな技術なのかアテンダントさんが丁寧に説明してくれました。

貯留層コアサンプルや遮蔽層を実際に見ることができ、CO₂貯留の仕組みを深く理解することができました。

【その他の展示】

その他にも、RITEのCO₂の様々な分離回収方法に合わせたアミン化合物の研究・開発を行うAmine、九州大学のDAC-Uシステムや、住友大阪セメントと大成建設によるCO₂再資源化人工石灰石、カーボンリサイクル・コンクリートなど、最先端の環境技術について学ぶことができました。

【最後に】

あっという間に時間が過ぎ、バスが迎えに来てくれました。最初の集合場所でバスを降り、ツアーは終了です。

このCRF見学ツアーは、地球温暖化問題の現状と、それに対する最先端の技術開発を分かりやすく学ぶことができる、非常に有益な体験でした。 私たちの未来の暮らしのために、今、何ができるのか。このツアーを通して、二酸化炭素貯蔵・貯留・利用についての知識と理解が格段に深まりました。

大阪・関西万博に行かれる際は、ぜひこの「RITE未来の森」カーボンリサイクルファクトリー見学ツアーに挑戦してみてください。未来を拓く技術に触れる貴重な体験が待っています!

【RITE未来の森 カーボンリサイクルファクトリー見学ツアー 基本情報】

所要時間60分
開館時間10:00~16:00(毎週木曜日休館)
集合場所E Mover④東ゲート南停留所からすぐ
入館方法〇(事前予約)
HP予約サイト
※情報は変わる場合がありますので、HP等でご確認下さい。

【集合場所 地図】

【まとめ】

今回のツアーを見て、皆さんの地球環境問題への意識はどのように変わりましたでしょうか。最後までご覧いただきありがとうございます。以下に周辺スポットや関連情報もございますので、ご参考ください。

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