

異文化との出会いが楽しめる大阪・関西万博。今回は、その中でも予約不要で入館できるサウジアラビア王国パビリオンをご紹介します!独自の文化や最新技術が詰まったこのパビリオンを最大限に楽しむためのポイントを解説していきます。

【サウジアラビア王国パビリオンってどんなところ?】
サウジアラビア王国パビリオンは、その豊かな遺産、伝統、そして価値観を深く探求できる場所です。伝統的な都市からインスピレーションを得た持続可能なデザインは、王国の歴史と文化を映し出し、より良い未来への変革を示しています。

入場は自由で予約不要!ただし、人気のため行列ができることも多いので、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
【狙い目は「夜」!その理由とは?】
結論から言うと、このパビリオンを最大限に楽しむなら夜が断然おすすめです!

なぜなら、夜にだけ楽しめる「進化するナイトショー」が開催され、プロジェクションマッピングが建物に投影される、見ごたえのあるパフォーマンスがあるから。幻想的な光と音のショーは、忘れられない体験になること間違いなしです!
【異国情緒あふれるエクステリア】
パビリオンの外観は、屋根がなく、高い塀に囲まれています。これは、サウジアラビアの伝統的な中庭が、女性の姿が外から見えないように高い塀で囲まれていることに着想を得たものだそう。まさにサウジアラビアならではのデザインですね。

驚くことに、建築資材や植木もすべてサウジアラビアから運ばれてきたとのこと!設計はイギリスの有名な建築会社フォスター+パートナーズが手掛け、日本の建築基準に沿って施工されています。外壁にはリヤド石が使われ、そのこだわりが随所に感じられます。

特に注目したいのは、サウジアラビアのジェッダ旧市街「AL BALAD」を再現した部分。日陰になる部分はひんやりと冷たく、暑い夏でも建物が熱くなりにくい構造になっているそうです。風通しも良く、暑い国ならではの素晴らしい工夫ですね!
【没入感あふれる展示コンテンツを深掘り!】

私も先日、両親と夜に訪れることができました。

通常よりも空いていて、待ち時間5分で入館できたのはラッキーでした!

ここからは、パビリオン内部のネタバレを含みますので、これから訪れる予定の方はご注意くださいね。
【サウジ広場から始まる光の饗宴】

最初に足を踏み入れるのは「サウジ広場」。こちらで「進化するナイトショー」が楽しめます。

夜はプロジェクションマッピングが壁に投影され、音楽と共に幻想的な空間が広がります。
サウジアラビアから運ばれてきたという壁の石に映し出される映像は、圧巻の一言です。
【発見の旅で文化と芸術に触れる】

次に進むのは「発見の旅」ゾーン。

タペストリーの展示に続き、「文化音楽スタジオ」があります。

ここでは、視聴覚アーティストやパフォーミングアーティストが「タイムトラベラーの楽譜」というコンセプトのもと、サウジの人々を探求し、作品を創作・演奏しています。

彼らのインスピレーションの源は「動き、時間の流れ」といったテーマだそう。

さらに驚くべきは、このスタジオで創作された作品が、毎晩「サウジ広場」で行われる「進化するナイトショー」に組み込まれているという点!

まさにサウジアラビアパビリオンで作られる”生きたアート作品”なんです。

【多彩なテーマでサウジアラビアを知る】

この先は迷路のようにいくつかの部屋に分かれています。
【中庭】

進化する都市をテーマに、サウジアラビアのいくつかの街並みが紹介されます。

進化する都市。

暮らしを形作る多様な環境を探求し、サウジアラビアの進化する都市が紹介されています。
【持続可能な海】

美しい海の映像と共に、オオバヒルギ(マングローブ)の現物展示や、マングローブ生態系の生き物について学ぶことができます。

特に興味深いのは、サウジのサンゴが世界のサンゴ礁回復の鍵となるかもしれないという紹介。紅海とサンゴ保護プロジェクトの取り組みが紹介されています。

3Dプリンティングによるサンゴ作りでは、有害物質を含まないインクを開発し、炭酸カルシウムの骨組みに生きたサンゴを植え付けて育てる技術が紹介されていました。

紅海と沖縄に共通して生息する5種類のサンゴを育てており、将来日本にも提供される可能性があるとのこと!
【人間の無限の可能性】

砂漠の映像が流れ、サウジの有名スポーツ選手が迫力ある映像で紹介されます。

【イノベーションの頂点】

サウジアラビア王国がどのようにより良い未来へと導いているのかを展示しています。未来都市「Neom」や、2030年リヤド万博の紹介は必見です。
特に「THE LINE」という未来都市の計画は、170キロメートルにも及び900万人が住めるように設計され、2030年完成予定だという壮大なスケールに圧倒されます。サウジアラビアがEXPO 2030の開催国であることも、しっかりとアピールされていました。

各部屋では、サウジアラビアの食文化、街並み、スポーツ分野、医療技術など、多岐にわたる分野が大迫力の映像で紹介されていました。真珠貝の展示もあり、とても綺麗でした。
【お土産とグルメも楽しめる!】

展示の最後には、お土産店「サウジスーク」があります。

サウジアラビアならではの品々が見つかるかもしれませんね。

また、パビリオン内には「IRTHレストラン」とカフェ「IRTHカフェ」が併設されています。

カフェは多くの人で賑わっていましたが、レストランは2階にあり、落ち着ついた雰囲気。

【サウジアラビア王国パビリオン 基本情報】
| 所要時間 | 30分 |
| 開館時間 | 9:00 ~ 21:00 |
| 場所 | コネクティングゾーンC14 |
| 入館方法 | 〇(自由入場) |
| HP | 公式サイト |
【地図】
【まとめ】
サウジアラビア王国パビリオンは夜が最高!私が訪れた際の所要時間は約30分でした。開館時間は9:00~21:00、カフェは9:00~21:00、レストランは11:00~21:00で、57席が用意されています。
C14番の自由入場パビリオンであるサウジアラビア王国パビリオンは、特に夜の「サウジ広場」のプロジェクションマッピングが強く印象に残りました。 サウジアラビアの歴史、文化、そして未来へのビジョンを五感で感じられる、素晴らしいパビリオンです。ぜひ、夜を狙って訪れてみてくださいね!
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