花博通で行っている道路工事。名称は「淀川左岸線延伸部茨田西地区整備工事」です。地域間交流促進と物流の効率化のため、淀川左岸延伸部の整備工事を行っていると説明があります。そこで、工事を行うことにより、花博通がどのようになるのか、発注者の国土交通省に話を伺いましたので、工事の目的や内容などをご紹介していきましょう。
【花博記念通り淀川左岸延伸部茨田西地区の整備工事について】
世界中から人々が訪れる花博記念公園鶴見緑地。そのエクステリアといえる花博通が工事で並木が伐採されています。工事名は「淀川左岸線延伸部茨田西地区整備工事」で、発注者は国土交通省 近畿地方整備局 浪速国道事務所 淀川左岸線延伸部出張所で、施工者は高槻市の大起工業株式会社となっています。ただ、完成イメージ図、パース等がなく「この工事は、地域間交流の促進と物流の効率化のため淀川左岸延伸部の整備工事を行っています。」と掲げられています。工事期間の方は、令和4年3月31日までとされておりますが、工事後の花博通の景観はどのようになるのか、工事によって利便性はどのようになるのか確認しました。まず施工者の大起工業株式会社さんに連絡したところ、代表者の方が工事の内容については回答できないと申し訳なさそうに仰ったので、発注者である国土交通省さんに連絡を取りました。結果、都市計画室公園課と緑化について協議を重ねながら、花博通の景観を損なわないよう検討されているとのことでした。利便性については、第二京阪と近畿自動車道と接続し、花博通から開削トンネルを造り、深いところはシールドトンネルで、将来的には梅田周辺まで繋ぐ方向で検討中とのこと。2030年代に新御堂筋まで繋ぐ話もでているが、まだ内容や工期も協議中で明言は避けたいとのことでした。ただ、良くなる方に向かって協議されているようでしたので、期待したいところです!
【工事前の花博通の並木】
花博記念鶴見緑地の入口を並木で美しく包む、花博通
バランス良く栽植されている花博通は、ドライバーの心にゆとりと癒しをもたらす存在
花博通は花博記念公園のエクステリア的存在ですが、今後どのような景観になるのか気になります。都市計画室公園課さんが、国交省と協議されているので期待しつつ応援しましょう!
【工事で樹木が除去されていく花博通】
地域間交流の促進と物流効率化のため、淀川左岸延伸部の整備工事を行っているとされています。
樹木が除去された花博通の西部
発注者は、国土交通省 近畿地方整備局 浪速国道事務所 淀川左岸線延伸部出張所となっています。確認したところ、この辺りから開削トンネルが造られるようです。
不審者や不審物を発見した場合は、施工者の大起工業株式会社(電話 072-675-0088)に連絡するよう、重点警戒エリアとなっています。
【作業の流れについて】
① | 道路植栽工 | 中央分離帯内の樹木を撤去、移植 |
② | 構造物撤去工 | 中央分離帯内の構造物を一部撤去 |
③ | 道路土工 | 掘削工、中央分離帯内の表土を一部撤去 |
④ | 地盤改良工 | 道路の基礎となる路床の強化 |
⑤ | 舗装工 | 新しく迂回道路を造る |
⑥ | 防護柵工 | 新しい道路のガードレールを設置 |
⑦ | 区画線工 | 新しい道路の区画明示 |
栽植について書かれてないですが、国交省と都市計画室公園課が協議中。施工者の大起工業株式会社はエクステリアの工事もされているので、期待したいところです。
【淀川左岸線延伸部の整備効果について】
効果 | 現状の課題 |
大阪都市圏を通過する車両が減少し、交通がスムーズに | 都心部(阪神高速環状線)を避ける道がないため、交通が集中し渋滞している |
用事のない車を外周に分散し、都心部の交通をスムーズに | 大阪都市圏に用事のない車が1日に21万台も流入 |
物流もスムーズになり、臨海部と内陸部の連携が強化 | 高まる物流ニーズに対して、高速道路の交通容量が不足 |
【花博通の東部について】
2021年現在のところ花博通の東部は、別事業「寝屋川流域下水道事業」という流域住民の暮らしを浸水被害から守るため「増補幹線」を計画し、人工的に作った地下河川へ放流する役割もあるため、工事は行われていません。国交省に確認したところ、こちらの事業とは競合しないよう工事を進行しているとのことでした。
【淀川左岸線延伸部茨田西地区整備工事 基本情報】
花博通工事公式名 | 淀川左岸線延伸部茨田西地区整備工事 |
発注者 | 国土交通省 近畿地方整備局 浪速国道事務所 淀川左岸線延伸部出張所 |
発注者電話 | 06-4394-8534 |
施工者 | 大起工業株式会社 |
施工者電話 | 072-675-0088 |
工事期間 | 令和4年3月31日まで |
花博情報 | 花博記念公園鶴見緑地についての記事 |
【地図】
【まとめ】
花博通の工事(淀川西岸線延伸部茨田西地区整備工事)についてご紹介いたしました。作業の流れや整備効果についてはわかりましたが、完成イメージ図、パースが見当たらないので花博記念公園鶴見緑地のファンにとっては見栄えなど気になるところです。開削トンネルでキタ方面に繋がることで交通面では便利になりますが、花博通の景観については国交省と都市計画室公園課が協議を重ね、景観を損なわないようにしていくとのことでした。また情報入り次第追加していきます。最後までご覧いただきありがとうございます。下記に関連情報もございますので、ご覧ください。