

大阪メトロの谷町六丁目駅から徒歩7分。鮨 白(HAKU)は、大人の隠れ家のような雰囲気のある高級鮨店です。大将が変わり、一流ホテル出身の職人を迎え、さらに人気店となったと聞き、期待に胸を膨らませて行ってきました。では、コースの構成からドリンク、店内の雰囲気までご紹介していきましょう。

【鮨 白(HAKU)について】
大阪メトロ(谷町線・長堀鶴見緑地線)谷町六丁目駅の7番出口から徒歩約7分。閑静な住宅街の中にある「鮨 白(HAKU)」は、大人の隠れ家のような高級鮨店。2023年に大将が変わり、一流ホテル出身の職人を迎え、極上の鮨とプレミアムな空間を提供する人気店。美しい器が並ぶ美術館のような空間、そして、目の前で握られる極上の鮨。今回は「鮨 白(HAKU)」の魅力をたっぷりとお伝えします。

【美しい器が並ぶ、美術館のような空間】

ついに、憧れの「鮨 白(HAKU)」へ。期待に胸を躍らせ、予約時間よりも少し早めに暖簾をくぐりました。

凛とした空気の中、高級感溢れるカウンターでは、大将と職人の方々が静かに仕込みをされています。わずか8席という贅沢な空間に、これから始まる美食時間への期待が高まります。

少し早めに到着した私は、撮影と掲載許可を得て2階の待合室へ。

階段を上がると、そこはまるで別世界。

美しい器が美術館のように並び、豪華な部屋には、山崎や白州、響などの高級ウイスキーや、ドンペリなどが並ぶ、圧巻のワインセラーが。

美食へのプロローグを飾るにふさわしい、プレミアムな空間。

これから始まる至福のひとときに、胸が高鳴ります。
【こだわりの空間と、極上の料理】

1階のカウンター席に着き、まずはビールで乾杯。周囲を見渡せば、洗練された装いの紳士淑女たち。その上品な雰囲気に、否が応でも期待が高まります。しかし、緊張は無用。大将の温かい笑顔と、柔らかな語り口に、瞬く間に心が解きほぐされていきます。

サッポロプレミアムエビスで、喉をスッキリクリアにします。

ドリンクメニューを見ると、十四代や黒龍など、プレミアムな日本酒がずらり。

では、鮨 白(HAKU)が誇る、旬のおまかせコース(23,000円)の幕開けです。まず透き通るような美しさ「鯛のお造り」。繊細な包丁技が光る一品。口に運べば、上品な甘みと心地よい歯ごたえが広がります。さらに、柚子の爽やかな香り、山葵の清涼感、塩の奥深いうまみ、醤油の芳醇な香り。お好みで添えていただくことで、鯛の味わいは幾重にも変化します。

次に運ばれてきたのは、まるで芸術品のような一皿。「ナマコ酢 金柑」。口に運ぶ前から、その美しいコントラストが食欲をそそります。コリコリとしたナマコの食感と、金柑の濃厚な甘み。そして、最後に訪れるのは、爽やかな酸味。三つの味が織りなすハーモニーが絶妙。それぞれの素材が持つ個性が、互いを引き立てあい、口の中で華麗なシンフォニーを奏でます。

ここで、思わぬサプライズが。なんと、幻の高級魚「ノドグロのつけ焼き」が、私の目の前に現れたのです。実は、この日供される予定だったのは、同じく美味で名高い甘鯛。しかし、大将が厳選した結果、より状態の良いノドグロが入荷したとのこと。「お客様には、常に最高のものを」。そんな大将の心意気が、ひしひしと伝わってきます。皮はパリッと香ばしく、身はふっくらとジューシー。口に運べば、上品な脂がとろけだし、まさに至福のひととき。思わぬ豪華な一皿の登場に、心が躍ります。

続いて、職人の技が光る「鮑とタコの煮物」。箸で持ち上げれば、その柔らかさが伝わってくる鮑と蛸。じっくりと時間をかけて煮込まれた証です。口に運べば、想像をはるかに超える感動が。まるで、とろけるような食感とは、まさにこのこと。鮑の上品な甘みと、蛸の奥深いうまみが、口の中で優しく溶け合います。職人の丁寧な仕事と、素材への敬意が込められた一品。一口ごとに、心が満たされていくのを感じます。

ここで心温まる一品。「ハマグリの茶碗蒸し」。蓋を開けた瞬間、ふわりと立ち上る上品な出汁の香り。その奥には、ハマグリの豊かなうまみが凝縮されています。口に運べば、とろけるような滑らかな舌触り。そして、特筆すべきは、味変の山葵油。数滴垂らせば、山葵の清涼感が加わり、味の奥行きがぐっと広がります。

いよいよ、待ちに待った握りの時間。この至福の瞬間に、合わせるのは、やはり日本酒。職人の技と、酒蔵の情熱が融合した、極上の一杯。鮨と日本酒。互いを高めあう、最高の組み合わせ。

目の前に現れたのは、艶やかな光沢を放つ「トリガイの握り」。生ならではの、この美しさ。一口頬張れば、コリコリとした小気味良い食感とともに、うまみが口いっぱいに広がります。さらにこのトリガイの味を、引き立てるのが、こだわりのシャリ。赤酢と米酢を絶妙なバランスでブレンドしたシャリは、トリガイの風味を最大限に引き出し、一体感を高めています。

ここで、脇役でありながら、確かな存在感を放つのが、棒切りにされた、みずみずしい新生姜。口に運べば、シャキシャキとした心地よい歯ごたえとともに、爽やかな辛味が広がります。この小気味良い食感こそが、ガリと呼ばれる所以。鮨の合間にいただくことで、口の中がリフレッシュされ、次の鮨への期待感が高まります。

「蟹の解き身寿司」が、目の前に現れました。丁寧に解された蟹の身は、繊細な甘みと、奥深いコクを生み出す職人の技と素材が織りなす、極上の一貫。

「サヨリの握り」は、春の息吹を感じさせる、清らかな味わい。羅臼昆布を彷彿とさせる、奥深く上品な風味と職人の技が光る、まさに珠玉の一貫。

そしていよいよ鮪。産地は、日本屈指の鮪の宝庫、宮城県気仙沼。

まずは鮮やかなルビー色に輝く「赤身の漬け」。口に運べば、とろけるような舌触りと、濃厚なうまみが広がります。赤身本来の、奥深い味わい。職人の技が光る珠玉の一貫です。

続いてピンク色に輝く「鮪の中トロ」。とろけるような舌触りと、上品な脂の甘みが広がります。

そして鮪の王様、気仙沼の海が育んだ、極上の「大トロ」。その美しい霜降りは、まるで芸術品。口に運べば、雪解けのようにとろける口どけ。上品な脂の甘みが、口の中でとろけ、至福の瞬間に。噛む必要などない。舌の上で、ゆっくりと溶けていく、大トロのうまみ。口福の極みへと誘います。

目の前で繰り広げられる、圧巻のパフォーマンス。

活きの良い車海老が、職人の手によって、瞬く間に美しい握りへと姿を変えていきます。

そして、目の前に現れたのは、輝く「車海老の握り」。活きの良さが際立つ、プリプリとした食感。噛み締めるごとに、車海老本来の甘みたっぷり。

まるで、春の息吹をそのまま握ったかのような、愛らしい鯛の稚魚、カスゴの握り。口に運べば、とろけるような柔らかさと、上品な甘みが広がります。雑味のない、洗練された味わい。カスゴ本来のうまみが溢れ出す至福のひととき。

目の前に登場したのは、黄金色に輝く「雲丹の軍艦」。北海道産バフンウニが、これでもかとばかりに、惜しげもなく盛り付けられています。そのボリューム感に、思わず息を呑みます。とろけるような甘みと、濃厚なうまみが口いっぱいに広がる感動的な軍艦でした。

箸休めに、粋な一貫。「芽ネギの握り」。鮮やかな緑色が鮮やかで、シャキシャキとした軽快な食感が、春風のように、爽やかで心地よい。ネギ特有の、ピリッとした辛味が、口の中をリフレッシュさせ、次の鮨への期待感を高めてくれます。

目の前で繰り広げられる、職人の神業。穴子が丁寧に骨抜きされていきます。特に、韓国産の穴子や鱧は、骨が柔らかく、職人泣かせの食材として知られています。しかし、大将の手にかかれば、その難題も、至福の一貫へと昇華。

そして、ついに登場した「穴子の握り」。まずは、塩タレ。とろけるような柔らかさとともに、柚子の柑橘系の上品な香りが広がります。

続いて、甘タレ。塩タレとはまた違った、プレミアムな味わい。ふっくらと煮込まれた穴子は、口の中でとろけ、濃厚な甘みが広がります。特に韓国産の鱧は、最高級品として、京都の高級料亭でも重宝されています。以前の大将が韓国出身だったこともあり、入手困難な韓国産の長魚を仕入れることができるのだとか。夏の鱧が今から待ち遠しいですね。

締めくくりの「赤だし」が、胃袋を優しく労わります。蓋を開けた瞬間、立ち上る芳醇な香り。鮨の余韻を優しく包み込む、そんな心温まる一杯です。

コースの締めくくりかと思いきや、まさかのアンコール!まるで、最後の花火のように、鮮烈な印象を残したのは、「ふぐの白子」。口に運べば、とろけるようなふわふわの食感。そして、濃厚なうまみが、口の中に広がり、海のミルクのような至福の瞬間に。アンコールに応えるにふさわしい、圧巻の一品です。

至福の余韻に浸る、デザートの時間。バニラアイスに添えるのは、芳醇な香りの山崎ウイスキーか、自然の恵み豊かな巣蜜。どちらを選ぶか、迷うのもまた、至福のひとときです。

アイスに寄り添う苺は、すらりとした美しいシルエット。その姿から、一瞬、章姫かと錯覚しました。しかし、口に運べば、しっかりとした食感。尋ねれば、それは「長崎恋みのり」。甘みと酸味のバランスが絶妙な、まさに恋する苺です。デザートにも、一切の妥協を許さない、お店のこだわりに最後まで、感動の連続でした。
【食後は2階のラウンジで余韻を楽しむ】

1階のカウンターは8席という美食を愉しむための、贅沢な特等席でした。

至福の時を過ごした後は、余韻に浸りながら、2階のラウンジへ。

美しい器たちが、静かに語りかける、優雅な空間。

山崎、白州、響。

高級ウイスキーが、ずらりと並ぶ様は圧巻。

さらに、ドンペリや、豪華なワインセラーが、空間を華やかに彩るプレミアムな空間。美食の余韻を、心ゆくまで堪能できる、大人のための隠れ家です。
【鮨 白(HAKU) 基本情報】
住所 | 大阪府大阪市中央区上町1丁目27−8 |
電話 | 06-6105-2392 |
ランチ | 11:30~13:30 |
ディナー | 17:00~19:00、19:30~21:30 |
※ランチもディナーも完全予約制 | ※コースの開始時間は一斉スタート |
HP | 公式サイト |
【地図】
【アクセス】

大阪メトロ(谷町線・長堀鶴見緑地線)谷町六丁目駅の7番出口から徒歩約7分のところにあります。

【まとめ】
鮨 白(HAKU)は、洗練された空間で、極上の鮨と美酒を堪能できる、大人のための隠れ家。特別な日の食事や、大切な人との会食に、ぜひ訪れてみてください。ただし、完全予約制のため、事前に予約が必要です。ドレスコードは特にありませんが、スマートカジュアルがおすすめです。いつもより少しだけお洒落をして、極上の美食体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。最後までご覧いただきありがとうございます。下記に周辺スポットや関連情報もございますのでご参考下さい。
鮨白 (寿司 / 谷町六丁目駅、谷町四丁目駅、玉造駅(大阪メトロ))
夜総合点★★★★☆ 4.2