

大阪・関西万博の会場内、「静けさの森」には、フランスの現代アーティスト、ピエール・ユイグの非常に思索的で、忘れられない体験を提供する作品があります。それが、彫刻作品の《La Déraison》(理なきもの)と、パフォーマンス作品の《Idiom》です。

ピエール・ユイグの《La Déraison》と《Idiom》
「学びと遊び」をテーマにしたこれらの作品は、私たちが普段、無意識に境界を引いている「生きている・生きていない」という区別を、見事に曖昧にして問いかけてきます。

生命の境界を揺るがす彫刻《La Déraison》理なきもの

森の中にひっそりと佇む彫刻《La Déraison》は、一見するとただのオブジェに見えます。

しかし、近づいてみると驚かされます。

この作品は、人肌のような温かみを感じさせる特殊な素材でつくられており、さらに苔などの植物をまとうことで、まるで森と共存しているかのように見えます。

生命を持たない「もの」であるにもかかわらず、その存在感は、見る人に対し「これは何なのか?」という根源的な問いを投げかけてきます。

見る角度によって、また、万博会場で過ごす時間によっても変化していくこの彫刻は、まさに静けさの森に根を張る、生きたインスタレーションと言えるでしょう。
予測不可能なパフォーマンス《Idiom》で問われる「人間」とは?
《La Déraison》の周辺では、マスク型の立体作品《Idiom》を用いたパフォーマンスが行われます。これは必見のショーです!

時間になると、草の中から静かにパフォーマーが現れます。彼らが被るマスクは、異様でありながらどこか魅力的。人間でありながら、立ち尽くす姿はまるで生命を失ったオブジェのように見えたり、しゃがみこんだり、そして、宇宙人のようでもあり、ロボットのようでもある不思議な言葉を発します。

このパフォーマンスは、私たち人間が普段、どのように「生命」や「人間らしさ」を捉えているのかを問い直す機会となります。

「生命」とは何か?「人間」とは何か?

そんな哲学的で刺激的な体験を通して、ユイグの作品が提示する違和感や揺らぎこそが、このアートプロジェクトの核心です。
パフォーマンス情報:ピエール・ユイグ《Idiom》
万博へ行くなら、ぜひこのパフォーマンスの時間をチェックして、森で待ってみてください。
| 項目 | 詳細 |
| 日時 | 会期中毎日開催(雨天中止) |
| 会場 | 静けさの森 ピエール・ユイグ《La Déraison》(理なきもの)周辺 |
| 料金 | 無料(予約不要・先着順) |
| パフォーマンス時間 | ①18:25- ②19:10- ③20:10- (各回15分程度) |
【注目ポイント!】
公式リリースでは1回目の開始時間が18:30-とされていますが、閉幕が近づき日が暮れるのが早くなったため、現在は18:25分に開始時間が変更されているとのことです。パフォーマンスに確実に間に合うよう、少し早めに会場へ行かれることをおすすめします。

また、パフォーマンスが行われる背後にある《La Déraison》も、ぜひその目でじっくりと観察することをお忘れなく!

森の中で、生命と非生命の境界が溶け合う、貴重な体験を楽しんでくださいね。
まとめ

このアート体験は、万博の記憶の中で、最も深く心に残るものの一つになるかもしれませんね。下記に関連情報もございますのでご参考ください。

