

2025年大阪・関西万博のエンパワーリングゾーンにあるバーレーンパビリオンは、そのユニークな外観で来場者の目を引く存在です。バーレーンの伝統的なアラビア交易船「ダウ船」を模したデザインは、海と深く結びついてきたこの国の歴史を象徴しています。

バーレーンパビリオンについて
このパビリオンは自由入場制で、混雑時でもスムーズに進むのが魅力。

30人ほどのグループごとに入場し、最初に簡単な説明を受けた後は、自分のペースで自由に展示を見て回れます。
没入型アナログ展示で巡る、過去から未来へ

バーレーン館の最大の特長は、万博で主流となりつつあるデジタル展示とは一線を画したアナログ展示です。

実物や模型、香り、そしてスタッフによる丁寧な説明を通じて、五感でバーレーンの歴史や文化を体験できます。

館内は「海をつなぐ (Connecting Seas)」をテーマに、バーレーンのアイデンティティを多層的に紹介しています。

5000年前の船の建造から始まり、東西の交易・文化・思想が交差する要衝としての役割、そして現代の金融・観光ハブとしての発展まで、海がバーレーンにもたらした深い影響をたどる旅が始まります。

歴史的な交易品である真珠やナツメヤシ、そして陶器や織物、剣といった工芸品が、その背景にある技術や文化とともに展示されています。特に興味深いのは、ディルムン交易で使われた印章(スタンプシール)や、ナツメヤシの葉で作られた伝統的な漁船「ファルテフ・フロンド・ボート」です。

また、「貿易と素材」のコーナーでは、歴史的に取引された商品の香りを再現したユニークな展示も楽しめます。ラピスラズリ、デーツ、真珠、石油といったバーレーンを象徴する産物と、それらがたどってきた交易路を、香りの分子を通じて感じることができます。

「二つの海」が育んだ文化と産業
バーレーンのアラビア語名「アル・バーレーン」は「二つの海」を意味しています。これは、島を取り囲む海水と、海中に湧き出す淡水の泉を指しており、このユニークな自然現象が、バーレーンの真珠産業を支え、都市の発展を促してきたことが紹介されています。

展示は、古代の交易から現代の産業へと続きます。

陶器や織物といった伝統工芸から、アルミニウムや石油といった現代の基幹産業への移行が、バーレーンが経済の多角化に成功した証として紹介されています。

特に注目すべきは、アラビア湾で初の石油採掘に成功したことや、日本のF1ドライバーのためにデザインされた特別版ヘルメット「ツーシーズ・ヘルメット」の展示です。

これらの展示は、伝統と革新が共存するバーレーンの姿を物語っています。
真珠の道と未来へのビジョン
バーレーンを語る上で欠かせないのが「真珠」です。何千年もの間、世界で最も貴重な真珠と同義だったバーレーンは、ユネスコ世界遺産「真珠の道」を通じてその歴史を今に伝えています。

真珠採取の道具や、真珠を育む貝、そして「ナハーム」と呼ばれる歌い手による伝統音楽など、真珠産業を支えた人々の生活や文化に触れることができます。

バーレーン政府は、養殖真珠の販売・輸入を禁止するなど、天然真珠産業を保護するための取り組みも行っています。

館内は最後に、「未来へのビジョン」で締めくくられます。「バーレーン経済ビジョン2030」や「バーレーン・ビジョン2050」といった国の将来設計図が紹介され、イノベーション、持続可能性、そして豊かな伝統を融合させた未来を築こうとする強い意志が伝わってきます。

バーレーンパビリオン 基本情報
| 場所 | 大阪・関西万博エンパワーリングゾーンP34 |
| 所要時間 | 約20分 |
| 開館時間 | 9:00 ~ 21:00 |
| 入場方法 | 自由入場 |
地図
まとめ

バーレーンパビリオンは、20分ほどの所要時間で、バーレーンの奥深い歴史と現代の活力、そして未来へのビジョンを学ぶことができる貴重な場所です。

アナログで読み応えのある展示は、デジタル全盛の時代にあえて立ち止まって考える時間を与えてくれました。

ギフトショップやカフェも併設されています。

ゆっくりとバーレーン文化に浸ってみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございます。下記に関連情報もございますのでご参考ください。



