足の神様として崇敬を集めている大阪府豊中市に鎮座する服部天神宮。菅原道真公が左遷され九州の太宰府へ向かう途中、持病の脚気に悩まされ足がむくみ歩くことができなくなり、こちらで足病の平癒を祈願。その際、以前同じく太宰府に左遷される途中にこの地で亡くなられた藤原魚名公の墓を見つけられた菅原道真公は、藤原魚名公の霊を弔われました。すると菅原道真公の足の痛みは治まり、無事に太宰府へ到着されたという話が残っています。菅原道真公は太宰府にて亡くなられた後、天神様として愛され、全国から足病の平癒を祈願に、こちらの服部天神宮に参拝される方が後を絶ちません。では、詳しくご紹介していきましょう。
【服部天神宮について】
阪急電車の宝塚本線「服部天神駅」より徒歩約3分。参拝者専用(神社に御用の方と服部幼稚園の園児送迎者含む)の駐車場も完備。初詣期間は利用不可ですが、周辺に有料駐車場もあります。境内は広すぎず、足の平癒を祈願される方が来られています。
【菅原道真公が足の守護神となった物語】
機織りの技術を日本に伝える為、渡来してきた秦氏は医薬の祖神である少彦名命を尊崇し、この地に小祠を建て少彦名命を祀ったのが服部天神宮のはじまりとされています。
藤原時平公の讒言によって無実の罪をきせられ、九州の太宰府に左遷されることになった菅原道真公ですが、このあたりまで来られたところで持病の脚気で足がむくみ、歩けなくなりました。そこで村人たちはこちらの少彦名命を祀った天神祠で足病の平癒を祈願されるよう菅原道真公におすすめしました。
村人の言葉にうながされた菅原道真公は、少彦名命を祀った天神祠で足病の平癒を祈願することにしました。
菅原道真公は天神祠にお参りされ、百年ほどの昔に太宰府に左遷される途中、この地にて亡くなられた藤原魚名公のお墓に目がとまり、「昨日は他人の身、今日は吾が身にふりかかる定めか」と嘆かれ、ご自身の足病平癒を祈願されるだけでなく、藤原魚名公の霊をねんごろに弔われました。
藤原魚名公は道真公を陥れた藤原時平公の直接の祖先ではないものの同族(藤原北家)であることから、菅原道真公の寛大さが窺えますね。
すると、不思議と菅原道真公の足の痛みやむくみは治まり、ふたたび九州へと旅立たれ無事に太宰府に到着されました。
菅原道真公が太宰府でお亡くなりになった後、菅原道真公の霊を合祀し「服部天神宮」として社殿を造営。菅原道真公の脚気平癒の霊験は全国に広まり、足の平癒を祈願に訪れる人が増えたようです。
【祈願台座 足踏み石での祈願方法】
「足踏み石」祈願台座があります。
靴を脱ぎ、本社に向かい「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼。その後、こちらに座って「足病平癒・健脚」等を祈願します。
【菅原道真公の像と藤原魚名公のお墓】
菅原道真公の像があります。
菅原道真公の像の近くに祖霊社があり、中に藤原魚名公のお墓があります。
【足の神様 服部天神宮 基本情報】
住所 | 大阪府豊中市服部元町1-2-17 |
電話 | 06-6862-5022 |
電車アクセス | 阪急電車「服部天神駅」より徒歩約3分 |
駐車場 | 完備 |
バスのアクセス | 阪急バス「服部」下車すぐ |
【地図】
【まとめ】
私の義父にもおすすめし参拝しています。歩くのに時間を要する方も安心できる広さの境内で、駐車場完備、駅チカ、バス停も近いことからアクセスも良好です。最後まで読んでいただきありがとうございます!読者様のご健康をお祈りいたします。