家庭用太陽光発電、産業用太陽光発電のシステムを販売し、設置工事からメンテナンスまで一貫して提案する株式会社トランスオーシャンプランニングさん。私も2017年に導入し、お世話になっています。売電価格など変化していますが、収支含めリスクなど気になるポイントをまとめますので、これからご検討される方のご参考になれば幸いです。
【家庭用太陽光発電について】
私は太陽光発電システムを導入する際、比較サイトや一括見積などを利用し検討しました。その中で、対応が早く営業担当者やメンテナンス担当者の感じもよかったのが㈱トランスオーシャンプランニングさんでした。
ここからは、私が実際に導入するまでに事前に準備したことを含め行動、選択、決定に至るまでをご紹介していきます。ただ、状況も変化しておりますので、あくまでご参考程度にしていただき最新の情報も入手するようにしていただければと思います。
【太陽光発電を設置する屋根の設計について】
これから住宅を建てる場合は、結論から申し上げますと南への片流れ屋根がベターだとされています。発電量をより向上させることが期待できる南片流れ屋根は、建築コストは抑えられますが、雨どいの負担や太陽光発電システムの重量に耐えることができる屋根材など、住宅の設計段階から検討する必要があります。
建て売り・分譲住宅の場合は既存の屋根に付けることができる太陽光発電システムを検討することになりますが、自由設計・注文住宅の場合であれば南面片流れ屋根を一度検討してみるのも手です。
【太陽光発電の設置に適した屋根材】
今後もっと太陽光発電システムの設置に適した屋根材は開発されるかもしれませんが、私たちが採用したのはガルバリウム鋼板です。トタン金属、ストレート瓦、セメント瓦、日本瓦でも設置可能ですが、比較的強度が高い上に劣化しにくく耐久年数は約30年と長め。他の瓦は定期的にメンテナンスが必要ですが、ガルバは外的要因がなければ基本メンテナンスフリーというのも魅力です。
瓦は常に進化しておりますので設計担当者の方などから最新の情報を仕入れ、メリットとデメリットを確認して検討していただければと思います。
【比較検討・㈱トランスオーシャンプランニングの価格力】
比較サイトや一括見積を利用し検討することにしましたが、連絡すらない会社やメールで返事があったとしても太陽光発電の事業を撤退するかもしれないと、商談を進めようとしない会社もありました。そんな中で飛び込みで営業してきた会社もありました。お話を聞くと、この地域で一斉に太陽光発電の工事を行い、モニター価格で安くできるというものでした。工事後は感想を伝えるだけで良いとのことで、検討しようと家の図面を提示したところ見向きもせず太陽光パネルの枚数とシュミレーションを提示。なんとも決まった設計だから安くできるとのことで、屋根の一部にパネルを載せて発電量は10kw未満、固定売電期間は10年で20年ローンを組むというものでした。翌日にこの会社にはお断りの連絡を入れ、太陽光発電の会社に一斉問い合わせできるサイトがあったのでこれを利用したところ、いち早く㈱トランスオーシャンプランニングさんから連絡が入り、すぐに駆け付けて下さいました。営業の方の対応もよく、図面をしっかり確認した上でシュミレーション。
2017年当時アメリカで東芝の太陽光パネルをOEMで製造していたサンパワー社が日本で直売するタイミングだったこともあり、安くできるとのことで見積もりをいただきました。ちなみに他社に同じ内容のものを見積もりしてもらいましたが、雲泥の差があり㈱トランスオーシャンプランニングさんが価格力が強いことがわかりました。ここからは具体的に㈱トランスオーシャンプランニングさんからのご提案や工事、メンテナンス、そして実際に導入して収支はどのようになっているかをご紹介していきます。
【㈱トランスオーシャンプランニングの提案力】
家の図面、屋根の大きさを確認した上でシュミレーションし、11kwパネルを載せた方が良いとご提案下さいました。10kw未満だと固定売電期間が10年ですが、10kw以上になると20年の固定売電期間も選択することができます。2017年当時のFIT(再生可能エネルギーで発電された電気を国が定めた価格で、電力会社が買い取るよう義務づけた固定価格買取制度)で、10年で31円、20年で24円でした。太陽光発電システムをローンで10年間、売電と相殺し残り10年間はローンなしで売電収入を得るというもの。
消耗品はパワーコンディショナー(通称パワコン)で、10~15年ほどで寿命がくるので取り換えに30万程度貯蓄しておく必要があると言われています。2019年現在、FITの買取価格は14円まで下がっていますが、太陽光発電システムの価格も急激に下がっています。FIT期間終了後も、Feed In Premium通称FIPへと移行し売電を継続することが可能。
FIPは固定買取ではない為に利益予想は難しくなりそうですですが、FITでもシュミレーション通りにはなかなかいかないものだと体感しました。ここからは実際に導入後した現在の収支と、今後のシュミレーションをよりリアルにご紹介していきましょう。
【太陽光発電の収支実績とリアルシュミレーション】
実際に太陽光発電システムを導入して利益が出ているのか、気になるところだと思います。ここからは導入して2年経過した現在の実績を基に、ローン期間の10年間と固定売電期間の20年をリアルにシュミレーションしてみました。私が導入した2017年は20年間の固定で売電価格@24円で、現在の価格ではありませんのであくまでご参考程度にしていただければ幸いです。最新の情報等は㈱トランスオーシャンプランニングさんにお問い合わせください。 下記の表は、月(導入した2017年9月)、電力量(受給電力量kwh)、買取価格(売電・買取価格 円)、収支(売電価格からローンの27,792円を引いたもの)でまとめてみました。
月 | 電力量 | 買取価格 | 収支 |
9月 | 957 | 24,805 | -2,987 |
10月 | 547 | 14,178 | -13,614 |
11月 | 705 | 18,273 | -9,519 |
12月 | 512 | 13,271 | -14,521 |
1月 | 543 | 14,074 | -13,718 |
2月 | 718 | 18,610 | -9,182 |
3月 | 924 | 23,950 | -3,842 |
4月 | 1,181 | 30,611 | 2,819 |
5月 | 1,470 | 38,102 | 10,310 |
6月 | 1,043 | 27,034 | -758 |
7月 | 1,249 | 32,374 | 4,582 |
8月 | 1,345 | 34,862 | 7,070 |
9月 | 735 | 19,051 | -8,741 |
10月 | 514 | 13,322 | -14,470 |
11月 | 303 | 7,853 | -19,939 |
12月 | 166 | 4,302 | -23,490 |
1月 | 164 | 4,250 | -23,542 |
2月 | 202 | 5,235 | -22,557 |
3月 | 596 | 15,448 | -12,344 |
4月 | 1,133 | 29,367 | 1,575 |
5月 | 1,487 | 38,543 | 10,751 |
6月 | 1,202 | 31,155 | 3,363 |
7月 | 841 | 21,798 | -5,994 |
8月 | 1,240 | 32,140 | 4,348 |
2年 | 512,608 | -154,400 |
2年間の実績では太陽光発電のローン価格より売電価格の方が上回った月は8ケ月で、赤字の月は倍の16ケ月でした。この実績から見ると5月が発電量が多く、12月、1月が厳しいというのがわかります。この実績を単純に5倍にして10年間のシュミレーションをしてみるとこうなります。
シュミレーション | 買取価格 | 収支 |
10年合計 | 2,563,040 | -772,000 |
10年間ではマイナス772,000円になります。あと、消耗品のパワーコンディショナーが30万程度かかるとのことですので、約100万円ほどマイナスになってしまうことになりそうです。ただ、10年でローンが終了しますので、残り10年の売電期間では250万円程度が収入となる見込みで、20年間で見るとパワコン等の消耗品も入れ、差し引き約100万円程度はプラスになりそうです。
【工事・メンテナンス・保障】
工事はスムーズで、パネルを屋根に上げ設置していただけました。保障は大きく分けると4つあり、①メーカー機器保証(パネルの出力保証・パワコン、その他システム機器の保証はメーカーにより異なり10~25年)②自然災害補償(台風、落雷、風災等の自然災害の補償)③工事補償(雨漏れやモジュールの落下等による物的、人的災害にも15年間対応)④アフターテナンス(定期的に機器等を無料定期点検)まで充実。アフターメンテナンスについては、10年プラン(毎年で計10回)と20年プラン(3年目・9年目・15年目・20年目の計4回)から選択することになります。※変更があるかもしれませんので、検討時に必ず㈱トランスオーシャンプランニングさんにご確認下さい。
【産業用太陽光発電】
産業用太陽光発電については、私はまだトランスオーシャンさんで導入していないので、実際どうなのかリアルな体験談はできませんが、お話は聞いてきたので少々ご紹介いたします。トランスオーシャンプランニングさんでは、土地と太陽光発電システムをセットで提案されています。家庭用と比較して高額になるため、リスクを考え借り入れの場合は15年ローンでシュミレーション。防草シートで発電量をキープするなど、独自のサービスを提供されています。
【株式会社トランスオーシャンプランニング 基本情報】
住所 | 兵庫県神戸市灘区大石南町1丁目4番24号 |
問い合わせ | 0120-721-729 |
電話 | 078-806-5660 |
営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | 水・日 |
アクセス | 阪神大石駅より南へ徒歩約10分 |
HP | トランスオーシャンプランニング公式サイト |
【地図】
【グッドポイント】
営業担当者により異なると思いますが、対応スピードが速い | 価格力がある |
土地とセットでの提案も可能 | 工事・メンテナンスも自社で対応が可能 |
【まとめ】
国の制度などの情報提供に加え、価格力と提案力、自社工事&メンテナンスなどの強みを持つ㈱トランスオーシャンさん。私は自宅の屋根でお世話になっていますが、定期的にフォローの連絡を下さるのも嬉しいですね。私は2017年に導入し、売電価格や太陽光パネルの価格も変動しておりますので必ずご確認の上ご検討下さい。