

高知県香美市にある「龍河洞」。日本三大鍾乳洞の1つで、国の天然記念物であり史跡として指定されています。では、名スポット「神の壷」をはじめ見どころをご紹介していきましょう。

【龍河洞について】
1934年に国指定史蹟天然記念物として登録。山口県の秋芳洞、岩手県の龍泉洞と並ぶ日本三大鍾乳洞として知られています。鍾乳洞は全長4kmあり、その中1kmがコースとなっており、神秘的な空間の中を冒険することができます。

【駐車場から龍河洞入口までのアクセス】

龍河洞は無料駐車場が完備されています。

駐車場から商店街を歩きます。途中、レトロな食堂やお土産店が並んでいます。作り物ではなく天然レトロなので貴重なリアル。特に土佐打ち刃物と呼ばれる包丁の販売店が多く、龍河洞を散策する1時間程度の間に名前を彫るサービスを提供するお店もあります。

ノスタルジックに商店街を抜けると記念撮影ポイント。「ようこそ!龍河洞へ」のパネルがあります。

ここからエスカレーターで入口まで上ります。

「史跡天然記念物 龍河洞」入口に着きました!すぐ隣にある入洞券販売所へ。
【入洞券販売所・龍河洞観覧料】

観覧料は下記のとおりです。

個人の場合は大人(高校生以上)1,200円、中学生700円、小学生550円です。※料金は変わる場合がありますので、公式HP等でご確認下さい。

龍王神社の隣に入口がありますので、いざ入洞しましょう!

【龍河洞内】
洞内の観光コースは約1km。では、1億7,500万年の歳月を有する、神秘の洞窟を探検しましょう!

【石花殿】
龍河洞内に入りました!洞穴サンゴを華やかに彩る照明、神秘的な空間を演出するBGMに導かれます。

夏は涼しく、冬は温かい、季節に関係なく洞内は冬で13度~夏は17度程度と、心地よい空間が広がっています。
【千仭の間】
洞内の鍾乳石から滴る水滴の優しい音と、神秘的なBGMが心地よくミックス。

高さ30mほどある「千仭の間」は洞内で最も天井が高く、心安らぐ癒しの空間が広がります。
【雲の掛け橋】
水による浸食で石灰岩が削られて出来た「雲の架け橋」。

空に広がる雲のような形状に。
【飛龍の滝】

洞内で二番目の規模を誇る滝です。
【記念の滝】
高さ11mもある「記念の滝」は洞内で1番規模が大きい滝。青い光で幻想的な空間が広がっています。。

1931年にこの滝を登って、山内浩先生が奥洞を発見したことから「記念の滝」と呼ばれるように。帰り道に山内浩先生の銅像がありますので、お見逃しなく!
【高僧修行の跡】
1892年、徳島地福寺の和尚が3週間こちらに立てこもり、御修養されたことから高僧修行の跡と呼ばれています。

【天降石と絞り幕】
高さ11mの鍾乳石と高さ6mの絞り幕が大迫力!

龍河洞の発見に貢献した、山内浩先生と松井正実先生の記念碑もあります。龍河洞の見どころの中でも特に押さえておきたいスポットで、見入ってしまいます。
【鍾乳石の出来方】
鍾乳石が1センチのびるのに100年かかるとのこと。

長い年月を経て、龍河洞ができたことが伝わってきます。
【前の千本】
石筍や石柱が並ぶ「前の千本」。

【サボテンの丘】
サボテンのように見える石筍が立ち並んでいます。

【クラゲ石】
こちらで入口から約500mということで龍河洞の中間点になります。

まるでクラゲのような形状をしています。
【龍口】
増水の場合、穴からほとばしり出る水が、龍の口から水を吐いているように見えることから「龍口」と呼ばれるように。

【裏見の滝】
高さ6mもある巨大な石柱。

裏側に回って見ることもできることから「裏見の滝」と呼ばれるようになったようです。
【王簾の滝】

スダレのような滝。
【双葉山のへそすり石】
元横綱の双葉山関が通った際に、おへそを擦りむいたことから名づけられたスポット。

龍河洞内のコースで一番狭いところです。
【月宮殿・シャンデリア】
天井にはシャンデリアのような造形の鍾乳石。

【通天門しんどい坂】
ここから長い階段。涼しい洞窟内ですが汗が出るほど。手すりはありますので、滑らないようゆっくり上っていって下さいね。

途中、扇風機とベンチもあるので、疲れたら無理せず休憩しましょう。
【連星殿・お釈迦様と聖母マリア】
しんどい坂を上りきって連星殿に。

見上げると聖母マリアとお釈迦様と名付けられた鍾乳石が並んでいます。

【万象殿】
変化に富んだ鍾乳石、石筍が並んでいます。

【逢坂峠】
龍河洞内で一番高い地点で、入口から80m上ってきたことになります。

【奈落】
深さ30mもあるとされる奈落。

コウモリの通り道でもあり、冬はこの穴で冬眠するようです。

【最壮殿・弥生文化時代に人が穴住いした跡】

いよいよクライマックス!これより出口までの間は、弥生文化時代の人が穴住いした跡になります。

【神の壷・穴居第三室】
龍河洞で1番の見どころと称される「神の壺」。

弥生時代、この洞窟に居住していた人々が使っていたといわれる土器が、長い年月を経てそのまま鍾乳石となったものです。

龍河洞が世界に誇る宝物。弥生人が洞内で水を汲む際に使ったとされる弥生式土器で、炭酸カルシウムに包まれ、化石のように鍾乳洞と一体化しているとされています。
【七福神の館】
名所「神の壺」を見た後、七福神が佇むエリアへ。

天井を眺めると「プロジェクションマッピング」が!洞窟の壁面に投影される映像が時の流れを表現し、広大なスケールで時空の旅へ。繰り返し投影されていますので、お見逃しなく!

【炉趾・穴居第二室】

弥生時代に使用された調理場です。

【穴居第一室】

夏は涼しく、冬は温かい。弥生時代でも過ごしやすい場所だったでしょうね。

【天の岩戸】
入口から1km。いよいよ出口です!

眩い光が差し込んでいます。

【無料休憩所・龍河洞自然植物園】
外に出るとそこは三宝山の海抜322m地点。龍河洞自然植物園となっています。

目の前に「無料休憩所」があるので、入ってみましょう。

中にはテーブル席の他、カウンター席も並んでいます。

龍河洞自然植物園の緑に包まれたゆったり空間。

ソファーもあります。

ドリンクやアイスクリームが販売されています。

子供が喜んで食べていました!

休憩してから龍河洞自然植物園の中、ゆっくり道を下っていきます。

入口付近にもありましたが、出口付近にも「土佐打ち刃物」の直売所があります。
【龍河洞博物館】

帰り道に「博物館」があります。

入館無料で16時50分まで開いているので、入ってみましょう!

龍河洞博物館では、龍河洞の歴史や洞内に生息する動物の生態系などについて展示されています。

2階もあり、土器や石灰岩、コウモリ、昆虫類などの標本が並んでいます。

一番奥にある弥生時代に洞内で住む人々を描いた絵が印象に残ります。

【奥洞を発見した山内浩先生の銅像】

帰り道の博物館近くに山内浩先生の銅像があります。

【珍鳥センター】
天然記念物に指定されている土佐のオナガドリなどを見ることができます。
【岩石園】
堆積岩、火成岩、変成岩など土佐の岩石が並んでいます。

【龍王神社】
入口付近まで戻ってきました!

龍河洞には龍王神社が鎮座。鳥居が並んでいます。土佐に流された土御門上皇が洞窟に訪れた際、金の蛇が道案内をされたという伝説があり、龍の化身とされ祀られています。

帰りですと階段を下ることになりますが、上りの場合は隣のエスカレーターを利用すると便利です。
【龍河洞 基本情報】
住所 | 高知県香美市土佐山田町逆川1424 |
電話番号 | 0887-53-2144 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
HP | 龍河洞 公式サイト |
駐車場 | 完備 |
【地図・レビュー】
【まとめ】
龍河洞の駐車場から入口までのアクセス、入洞券販売所、龍河洞観覧料、龍河洞内の見どころ、鍾乳石の出来方、弥生文化時代に人が穴住いした跡、神の壷、龍河洞自然植物園、無料休憩所、龍河洞博物館、龍王神社などについてご紹介しました。最後までご覧いただきありがとうございます。下記に周辺スポット等ご紹介しておりますので、ご参考下さい。