花博記念公園鶴見緑地、山のエリア国際庭園にあるアイルランド庭園。敷地面積は350㎡(約105坪)と比較的小さな庭園ですが、ケルト人による古代アイルランドの庭園を再現しており、神秘的な空間が広がっています。では、詳しくご紹介していきましょう。
【アイルランド庭園について】
花博記念公園鶴見緑地、山のエリア国際庭園【No.51】 アイルランド庭園。東隣には【No.52】 ユーゴスラビア庭園、南側に【No.50】 大韓民国庭園、向かい(北側)に【No.56】 日本庭園があります。
アイルランド庭園は、ケルト族の歴史と伝説を再現。ニューグランジュという、毎年冬至をはさんだ7日間だけ太陽の光が古墳内を照らすよう設計されており、ユニークな構造の庭園。各ポイントに石のプレートがあり、文字が刻み込まれています。とても神秘的な空間ですので、ポイントごとにご紹介していきます。
【ハシバミの実と水】
アイルランド庭園は左右に道があり、どちらからでも入ることができます。こちらは向かって右側のルートです。
石の階段を下りていきます。
水に浮かぶ石の上を歩いていきます。
プレートに、「ハシバミ(カバノキ科)ケルトの肥沃、豊饒の象徴木の実が水におちると神秘的なインスピレーションをもつ泡を発する。」と文字が刻み込まれています。
【ケルトの三種の樹木】
「イチイ、ビャクシン、マツがケルトの三種の樹木」とされています。
【英雄リアの子供たち】
花博当時の入口と反対の場所。こちらにも文字が刻まれています。
「英雄リアの子供達は、900年の命を与えられ、人間の言葉を解し今まで、聞いたどんな音楽よりも心地好い響きの声をもち、美しい雪のように白い、白鳥の姿をしていた。」と文字が刻まれています。
【ケルトの黒鳥】
ケルトの黒鳥について文字が刻まれています。
「ケルトの黒鳥にまつわる邪神の象徴」とされています。
【アイルランド庭園の建築物】
石が積まれた古代ケルト人による建築物を再現。
古墳に近づいてみます。
中には石があります。
【ケルト人の精神とアイルランド】
こちらの足元にもプレートがあります。
「ケルト人の精神は聖なる鳩の姿となって雄飛します。」と刻まれています。
建物のプレートは、「アイルランドは、聖なる学徳の島として知られています。1500年前アイルランドのキリスト教修道士は西岸から13km程の沖合いに位している離れ島、スケリング島に建てられた、ごく小さな修道院で礼拝を行っていた。」と刻まれています。
【ケルトの祭事とカバの木】
周囲はカバの木で覆われています。
「カバは、ケルトの夏至の祭事に用いられる木」とされています。
神秘的で、不思議な空間ですね。
アイルランドから運ばれた巨大なモミュメント石が印象的。
【ニューグランジュ設計】
ニューグランジュ設計については、花博当時の入口(現在閉鎖)に記されています。
旧入口前にもモミュメント石があります。
モミュメント石の下に「歴史上最古の暦の一種が5,000年前(巨石時代)の石に刻まれている」と記されています。
旧入口
足元に「セイヨウトネリコ ケルトの力と永遠の象徴」と石のプレートに記されています。
「急傾斜の石室は、ディアナノーグ、アイルランドの神話に登場する麗しき別世界への入口を象徴する。ディアナノーグは、永遠の若さと、豪華な食事と、比類なき音楽の世界である。」と書かれています。
「とニューグランジは、5,000年前に、アイルランドの古代の王の埋葬の場として築かれたものであり、ヨーロッパにおける最古の石器時代の遺構を代表するものである。冬至の日の朝、太陽の光線が一直線をなして、この巨石遺構に差し込む。」
毎年冬至をはさんだ7日間のみ、太陽の光が古墳内を17分間だけ照らすように設計されています。
【花博当時のアイルランド庭園】
「国際花と緑の博覧会」出展の記録。テーマ:「アイルランドの歴史と伝説」についてはコチラからご覧いただけます。(※大阪市のサイトです)
【アイルランド庭園 基本情報】
住所 | 大阪府大阪市鶴見区緑地公園2 |
電話(パークセンター) | 06-6911-8787 |
開園時間 | 4月~10月:9時~17時半 / 11月~3月:9時~16時半 |
国際庭園 | 国際庭園全体の情報はコチラです |
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【まとめ】
神秘的な空間のアイルランド庭園。プレートに刻まれた文字は不思議で想像が膨らみます。国際庭園全体の情報等は下記の関連情報もご覧いただければ幸いです。