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愛媛県四国中央市新宮に鎮座する熊野神社。807年に紀伊国の新宮より勧請したことにより、この地に新宮の地名を齎したと伝えられています。

【熊野神社について】
807年に紀伊国(和歌山県)新宮の熊野速玉大社より勧請。それからこの地は古美村から古美新宮村と称するように。こちら愛媛県四国中央市新宮に鎮座する熊野神社の旧称は、熊野十二社宮で、御祭神は十二殿に及ぶ他、境内社の山背神社では大山積大神も祀られています。では、神秘的な空間を醸し出す、神々しい熊野神社を詳しくご紹介していきましょう。

【十二殿の御祭神・ご神徳】
熊野神社の旧称は、熊野十二社宮。
殿 | 名 | 御祭神 | ご神徳 |
第一殿 | 結之社 | 熊野夫須美大神、事解男命 | 国生みと神生みを行った女神で、黄泉津大神とも。熊野神社の主祭神と子である事解男尊が祀られています。 |
第二殿 | 速玉社 | 熊野速玉大神 | 日本書紀に登場する男神で熊野夫須美大神と夫婦。約束をかためる神。 |
第三殿 | 証誠殿 | 家津美御子大神 | 樹木の神。 |
第四殿 | 若宮 | 天照坐大神、国之常立神 | 皇祖神で日本神話の主神。岩戸隠れをしたとされる太陽神。日本神話の根源神とされる国常立尊と祀られています。 |
第五殿 | 禅師宮 | 天忍穂耳尊 | アマテラスの子で、瓊々杵尊の父神。勝利の神。 |
第六殿 | 聖宮 | 瓊々杵尊 | 天孫降臨伝承で知られる神で、農業の神。 |
第七殿 | 児宮 | 彦火々出見尊 | ニニギの子で神武天皇の祖父。縁結び、商売繁盛、虫よけの神。 |
第八殿 | 子守宮 | 鸕鶿草葺不合尊 | 神武天皇の父。夫婦和合、安産の神。 |
第九殿 | 一萬宮 | 火之迦具土神 | 火の神。イザナミは火之迦具土神を産み、火傷で亡くなり黄泉の国へ。怒ったイザナギに切られますが、その際に多くの神を産み、防火の神、鍛冶の神、陶器の神として祀られています。 |
第十殿 | 勧請宮 | 罔象女尊 | 日本を代表する水の神。 |
第十一殿 | 十萬宮 | 埴安神 | 土器、粘土の神で、子宝、安産守護のご神徳をもつ神として祀られています。 |
第十二殿 | 飛行宮 | 稚産霊尊 | 食物の神で、農業守護をはじめ、開運招福、災難除け、子孫繁栄、縁結びのご神徳を持つ神として祀られています。 |

【祭礼】
毎年10月5日が大祭。
【社格】
旧郷社で格式高い神社です。

【参拝】

熊野神社参道の石段を上がっていきます。

参道にある「石の鳥居」を飾る、立派なしめ縄が印象的。

公民館を右手に石の階段を上がっていきます。

狛犬と緑が広がる砂利道。

砂利道の左手には奉納された方々の名前が刻まれています。

手水舎があります。

冷たくて気持ち良い水です!

手水舎から拝殿方面へ。樹齢数百年の神木が並んでいます。

緑に包まれ神秘的な空間。

拝殿が見えてきました!

拝殿に「熊野十二社宮」、内部には「熊野大権現宮」の扁額が掲げられています。

拝殿の上に本殿があります。
【山背神社・大山積神】
境内には山背神社が鎮座しており、御祭神は大三島に総本社がある大山祗神社の主祭神、大山積大神です。

山の神、海の神として祀られています。
【熊野神社 基本情報】
住所 | 愛媛県四国中央市新宮町新宮483番地 |
電話番号 | 0896-72-2157 |
【駐車場】
約20台。公民館側だと石段を上る必要なく拝殿に行くことができます。

【地図】
【まとめ】
新宮という地名の由来となった熊野神社。日本神話に登場する神々が鎮座する格式高い古社です。最後までご覧いただきありがとうございます。下記に関連情報がございますので、ご参考下さい。