

大阪府高槻市に鎮座する三島鴨神社。古墳時代に創建された古社で、主祭神の大山祇大神をはじめ、八幡大神も祀られている神社です。

【三島鴨神社】

古墳時代、仁徳天皇により淀川の鎮守として創建され、大山祇大神を守護神として祀る神社です。
【歴史】

300年代に第16代、仁徳天皇が創建。百済より大山祇神を迎えて、摂津御島に淀川鎮守のやしろをつくったとされています。

こちらから勧請して、愛媛県大三島の大山祇神社、静岡県三島市の三嶋大社がつくられ、伊予三島と伊豆三島と合わせて「三個の三島」と称されています。

1598年に淀川の川中島から現在地に移ったとされる他、1908年に唐崎神社、柱本の天満社・稲荷神社・道祖神社、西面の八幡神社が合祀されたようです。

南側に鳥居があり、式内三島鴨神社とされています。式内社とは、1000年以上前から存在する神社で、平安時代に官社に指定され、延喜式の神名帳に記載されている格式高い神社です。

鳥居には「三島鴨大明神」とされています。1871年に新政府によって、郷社に格付けされ大阪府より、1890年には村社となり高槻市より奉幣を受ける神社となっています。

【茅の輪くぐりの作法】

6月と12月から年越しにかけ、茅の輪くぐりが用意されています。

災厄を祓い清める儀式で、正面でお辞儀をしてから左足で茅の輪をまたぎ、左回りで正面に戻ります。再度お辞儀をしてから次は右足で茅の輪をまたぎ、右回りで正面に戻ります。次は1回目と同じで正面でお辞儀して、左足で茅の輪をまたぎ左回りで正面に戻り、正面でお辞儀して左足で茅の輪をまたぎ参拝します。

茅の輪くぐりのときには、心の中で「祓い給へ、清め給へ」とお祈りします。
【拝殿・祈祷】
こちらは拝殿で、祈祷もこちらで行います。

祈祷は電話072-678-0488で要予約。家内安全、安産祈願、誕生祭、初宮、七五三、合格祈願、交通・旅行安全、商売繁盛、厄年祓、病気平癒などの他、出張で地鎮祭や上棟際なども対応されています。
【本殿】

拝殿の奥に本殿があります。
【主祭神】

三島鴨神社は大山祇命を主祭神とし、事代主神、木花咲耶姫神が祀られています。
【お札お守りの返納】

お札やお守りの返納は、拝殿から本殿の間、唐崎神社の近くにあります。

人形供養はされておりませんが、1年間お世話になったお札やお守りはこちらに返納します。
【社務所】

拝殿の近くに社務所があり、新しいお札やお守りが並んでいる他、おみくじもあります。

【八幡宮】

境内では、八幡宮(誉田別天皇)も祀られています。

御祭神や御利益も書かれており、親切ですね。

西面地区に鎮座していた八幡宮を1908年に遷座。元は石清水八幡宮より勧請されたものと思われます。

八幡宮(誉田別天皇)の隣に、向かって左より、鹿島神として知られる武甕槌神を祀る大将軍社、奥津日彦神、奥津姫神を祀る竃神社、市杵島姫神を祀る厳島神社の三社が並んでいます。

【唐崎神社】

唐崎神社では、天児屋根神、天神として知られる菅原道真公が祀られています。

天児屋根神、武甕槌神は中臣家の祖神として、藤原家の氏神として崇敬されてきました。春日大社、または枚岡神社より勧請されたものと思われます。
【國廣神社】

稲荷神(宇迦之御魂神)と天神(菅原道真公)を祀る國廣神社

稲荷神様と天神様が一緒に祀られている神社。
【三島鴨神社 基本情報】
住所 | 大阪府高槻市三島江2丁目7-37 |
電話 | 072-678-0488 |
HP | 公式ホームページ |
【地図】
【淀川河川公園 三島地区 駐車場】
周辺に駅がなくバス停からも距離がある為、車が良いと思いますが、駐車場が併設しておらず淀川河川公園の三島地区 駐車場が比較的近くおすすめです。
9:00~17:00まで年中無料開放されている駐車場です。

北側の鳥居と郵便局の間にある敷地は高槻市が管理しており、今後どのように整備されていくか楽しみですね!
【まとめ】
三島鴨神社は大山祇命を主祭神とし、事代主神、木花咲耶姫神が祀られ、八幡宮(誉田別天皇)も鎮座。藤原家の氏神である天児屋根神、武甕槌神やお稲荷神様と天神様まで祀られる神社です。私のご先祖様は、八幡大神と大山祇大神を守護神として崇拝していましたので、自然と引き寄せられた気がします。最後までご覧いただきありがとうございます。下記に周辺スポットや関連情報がございますので、ご参考下さい。